70歳の「マッスル爺さん」 アナタはこの筋肉に立ち向かえるか?

人民網日本語版    2019年3月20日(水) 14時0分

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盛り上がった逞しい大胸筋に、くっきりと割れた腹筋、引き締まってきれいなラインの背筋、こうした表現からその強健な肉体の持ち主としてアナタはどんな人物を思い浮かべるだろうか?その人物とは、なんと70歳になる中国の「マッスル爺さん」こと楊新民さんだ。

盛り上がった逞しい大胸筋に、くっきりと割れた腹筋、引き締まってきれいなラインの背筋、こうした表現からその強健な肉体の持ち主としてアナタはどんな人物を思い浮かべるだろうか?その人物とは、なんと70歳になる中国の「マッスル爺さん」こと楊新民さんだ。中国新聞社が伝えた。

取材に訪れると、海南省三亜市にあるトレーニングジムで楊新民さん(70)が80キログラムのバーベルを持ち上げるトレーニングをしていた。バーベルを上げ下げするたびに、隆々とした筋肉が、無尽蔵のパワーを爆発させているかのように見える。

1949年生まれの楊さんは、山東省の海からほど近い煙台市で生まれ育った。7歳から、海で泳ぎはじめ、17歳になると、鉄棒や平行棒、重量挙げの練習を始めた。1970年から始めるようになった早朝ランニングは、今でも彼の日課となっている。1982年からは重量挙げに挑戦し、1984年からはボディービルのトレーニングをスタート、翌1985年には山東省第2回ボディービル・コンテスト70キロ級チャンピオンと総合チャンピオンの座に輝いた。

「ボディービルを始めるとすぐにその虜になってしまった。その後、ボディービルはスポーツの一種というだけではなく、一つのライフスタイルだということに気づいた」と楊さん。

鉄棒やバーベル・ダンベルしかなかった中国、今ではいたるところにトレーニングジム

35歳でボディービルの世界に足を踏み入れて瞬く間に35年が経った。楊さんは、肉体を完璧に鍛え上げてきただけではなく、中国改革開放以来のフィットネス事業の発展も目の当たりにしてきた。

「トレーニングを始めた1980年代は、鉄棒に平行棒、バーベル・ダンベルなどの器材しかなかった。肉体を作るために必要な、牛肉や魚、鶏むね肉も手に入らなかった。おまけに大会に出場しても、賞金はなかった」と楊さん。

また当時は肌を露わにするウェアを身に着けたボディービル選手に対し、マイナスのイメージを抱く人が多かった。そうしたイメージは1986年に深セン特区で全国ボディービル招待大会が行われるまで続いたという。楊さんは大会当時を振り返り、「参加者は男女合わせて228人がいたが、メディア関係者だけでも800人以上がやって来た。当時、この大会を報じるニュースが中国全土さらには世界中を湧き立たせた」とした。楊さんは、この第4回「力士杯」全国ボディービル招待大会80キログラム級で第3位に輝いた。

1990年代に入ると、北京・上海広州などの大都市にトレーニングジムが登場し、2000年以降、海外の栄養食品が中国に輸入されるようになった。2005年、銭吉成選手が中国人として初めて、ボディービル大会の世界チャンピオンを手にし、トレーニングジムの専属トレーナーもパーソナルトレーナーへと変わっていった。

国家統計局の統計データによると、中国国内のスポーツ消費総額は2020年までに1兆5千億元(約25兆円)、スポートトレーニングを定期的に行う人は4億3500万人にそれぞれ達するとみられている。

楊さんは、よく他人から若いと感心されるのだという。確かに一見するととても70歳の老人には見えない。しかし、彼は、自分がいわゆる年齢を凍結させるようにして若さを保つ「凍齢」だとは思っていないという。彼は、「常日頃からトレーニングを怠らず、気力と体力に満ち溢れていれば、加齢を遅らせることはできるかもしれない」と話す。楊さんは現在、フィットネスインストラクターとして、スポーツジムのパーソナルトレーナーの育成訓練に励んでおり、1年のほとんどを海南省の三亜で過ごし、仕事とトレーニングに励んでいる。

楊さんが紹介する若さを保つ「秘訣」とは?

楊さんは自身が続けている若さを保つ秘訣を3点紹介してくれた。

1.科学的な仕事と休息のスケジュールを定めてそれを厳守。

2.時間通りに、栄養バランスのとれた食事をする。油・塩・砂糖・辛い食事は控えめに。

3.日常生活の重要な構成要素として運動を取り入れる。

楊さんは、ボディービル業界は、今後、社会で最も期待できる業界の一つだと考えている。

楊さんは、「人々の生活がますます良くなるにつれて、人間の力を必要とする仕事はますます減っていく。そのため、私たちはより意識的に身体を動かす必要がある。将来的には日々トレーニングジムで訓練することも、仕事の一つとなるような日が来るかもしれない」と語った。(編集KM)

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