Record China 2013年2月22日(金) 12時29分
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21日、中国文化報によると、日本の隔週刊コミック誌「漫画サンデー」は今月19日、「引退」を発表した。同誌は半世紀以上の伝統ある老舗雑誌で、休刊は日本漫画界のひとつの「時代」の終わりを反映している。写真は河南省洛陽市にある漫画・アニメ関連の博物館。
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2013年2月21日、中国文化報によると、日本の隔週刊コミック誌「漫画サンデー」は今月19日、2013年5号、通巻2795号の発売をもって、「引退」を発表した。
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「漫画サンデー」は半世紀以上の伝統ある老舗雑誌で、現代日本の数少ない「硬派」の成人男性を対象にしたコミック誌のひとつであり、休刊は日本漫画界のひとつの「時代」の終わりを反映している。
成熟かつ重厚な風格、幅広いテーマの連載作品から、「漫画サンデー」は発刊後、すぐさま新鋭作家の登竜門となった。手塚治虫、水木しげる、石森章太郎、赤塚不二夫ら大物漫画家がこぞって同誌に作品を発表した。同誌に長期連載された不朽の名作には、藤子不二雄A氏の「笑ゥせぇるすまん」、園山俊二氏の「ギャートルズ」などがある。なかでも新田たつお氏が1988年に連載を始めた「静かなるドン」は数多く映画化・ドラマ化され、日本の社会派漫画の至高の作となった。
しかしコミック界商業化の流れが高まる中、この歴史と実績を兼ね備えた文芸派コミック誌は、徐々に劣勢が鮮明となった。2000年以降、「漫画サンデー」発行数は年々減少、全盛期だった90年代の30万部から次第に7万部にまで落ち込んだ。昨年6月、編集部はコスト削減のため、同誌を週刊から隔週刊に改め、誌名から「週刊」の二文字が消された。しかし続いて代表作「静かなるドン」が今年1月8日号で連載を終え、同誌の運命はついに尽きた。
日本メディアの分析によると、「漫画サンデー」の休刊は、誌面が現代のビジネス環境にマッチしていないことと大きな関連がある。人々の読書習慣の変化、そして電子書籍化のすう勢に伴い、日本の商業漫画市場は年々縮小、ほぼすべてのコミック誌が赤字経営で、出版社の主な利益は漫画単行本の売り上げや一部作品の映像化、キャラクターグッズ著作権料でまかなわれていた。しかし「漫画サンデー」連載作品はいずれも商業性に乏しい成人コミックであり、消費の主力を担う若者市場を惹きつけることなく、単行本販売も芳しくなかったため、同誌の致命傷となった。
近年、「文芸の失落」が世界の出版界の共通の焦点となっており、「新潮」とみなされたアニメ界もこの深刻な課題に対応せざるを得なくなった。広義的には、漫画は文学創作の一種に属する。成熟したストーリー性と表現手法がなければ、日米を問わず、漫画創作において今日の成功は得られていない。
中国の商業アニメの歴史は浅く、創作性・ビジネスモデルはいまだ模索状態にある。国内アニメ界の著名人の多くは、「中国のアニメは『文学性』を追求すべきで、『単なるストーリー性』だけでは基礎が固まらず、日米と同じレベルでアニメビジネスモデルを語る資格は得られない」と訴えてきた。「漫画サンデー」休刊を鑑(かがみ)に、われわれはアニメ文芸の本質保護の重要な意義をいち早く悟るべきだろう。長年の発展後、読者に名作の凋落をみせないようにするには、この道しかない。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/内山)
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