<レコチャ広場>大気汚染対策は日本に学べ―中国

Record China    2013年2月22日(金) 19時17分

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19日、中国の評論家・黎明氏は「中国のスモッグ対策は日本に学べ」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は1月23日、汚染が深刻な北京。

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2013年2月19日、中国の評論家・黎明(リー・ミン)氏は「中国のスモッグ対策は日本に学べ」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。

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「北京のスモッグには危険な有機化合物が含まれている」―ここ両日、そんな言葉が新聞の紙面をにぎわせているが、こうしたニュースは初めてではない。2月3日の新華社報道によると、中国中東部に発生しているスモッグは1952年に発生したロンドンスモッグの汚染物質と40〜1950年代のロサンゼルス光化学スモッグの汚染物質の混合体であることが分かった。これらの成分は自動車や暖房、調理による排出物が50%以上を占めているという。

注意すべき点は、このニュースが10数日後に主要メディアによって再度伝えられたことだ。その理由として、最初の報道ではあまり大きく扱われなかったことや、春節(旧正月)期間にメディアが国民感情を考慮してマイナス報道を控えたこと、メディア自身が情報の重要性に再度注目したことが考えられる。

さらに、中国メディアは伝えていないが重要なのは、中国スモッグに対する日本の反応だ。日本の国民や専門家、メディアは中国の大気汚染について中国人よりも強い関心を抱いているようだ。環境省は中国の大気汚染が日本に及ぼす影響について「高度に警戒する」と表明。中国に最も近いとされる福岡県では、県内10カ所に微粒子状物質PM2.5の測定局を設置した。九州大学の竹村俊彦准教授は「日本での汚染濃度は中国の10分の1以下だが、注意しなくてよいということではない。呼吸器系や循環器系に問題のある人は外出を控えるべき」と話している。

大気汚染レベルが中国の10分の1もない日本がこれだけ心配しているのだから、中国はもっとおびえていなければならないはずだ。日本国民は汚染について厳しい目を持っている。過去に工業汚染を経験していることや、自然環境を守りたいと思う強い心が背景にあるからだ。日本経済は戦後急速に発展した。国民は豊かになったが、一方で公害も経験した。しかし、国が法律を作り、市民運動やメディアの協力を得て、民間訴訟で対抗するなど社会全体が力を合わせたことで、日本は環境汚染に打ち勝ったのだ。日本にできたことが、他人にできないことはない。日本よりも数倍努力し、さらに大きな代価を支払えば、われわれもきっと解決できるはずだ。(翻訳・編集/本郷)

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