Record China 2013年2月25日(月) 13時44分
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23日、中国紙・南方週末は木寺昌人駐中国大使へのインタビュー記事を掲載した。インタビューに際して木寺大使は、メディアによる「日本は好戦的だ」という報道を否定し、メディアに対して冷静な報道をするよう呼びかけた。写真は木寺大使。
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2013年2月23日、中国紙・南方週末は木寺昌人駐中国大使へのインタビュー記事を掲載した。インタビューに際して木寺大使は、メディアによる「日本は好戦的だ」という報道を否定し、メディアに対して冷静な報道をするよう呼びかけた。以下はその内容。
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日本の木寺昌人駐中国大使は、2012年末の北京赴任の際に、日中関係は近年で最も困難な時期にある、と述べた。危機にあたって命を受けた木寺大使は、すぐさま外交関係者や各界の人物への訪問を開始した。2013年始めからは、日本の要人も相次いで訪中し、寒さの中にもわずかに温かさが取り戻されつつある気配を感じさせる。
木寺新大使は、現在の中日関係をどのように分析しているのだろうか。2013年2月1日、木寺昌人大使は、北京の日本大使館で南方周末の記者からのインタビューに応じた。
―目下、中日関係の困難な状況に対し、大使館では具体的に何を行なっていますか。
日中両国の学生による成人式、照明デザイナーの石井幹子さんのライトアップ映像上映会、太鼓奏者の藤本吉利さんの公演など、様々な活動を行なっています。
―安倍総理大臣、麻生太郎財務大臣、岸田文雄外務大臣らが相次いでASEAN諸国を訪問し、日本は「利害を共有する」国と手を結び、共同で中国に対抗しようとしているとの見方があります。
日本が中国を包囲しているというのは事実ではありません。日本は一貫してASEANとの関係を重視しています。中国と同様、日系企業も積極的に東南アジア地域に進出し、現地経済の発展に貢献しています。今年は日本とASEANの友好協力40周年にあたり、ASEANに加盟するすべての国が日本の大切なパートナーです。安倍総理を始めとする日本の政治家によるASEAN諸国への訪問は、そのような背景のもとで行われています。
―「中日は必ず戦争になる」との報道をどう評価されますか。
日中の軍事的衝突が起こる可能性を報じるメディアもありますが、このような報道には困惑を覚えます。最近は、皆このような報道を目にしてから訪中しますが、帰国する頃には中国の指導者は実に冷静だという印象を持つようになります。日中両国が隣国であるという事実は変えようがありません。中国側に「中日は必ず戦争になる」という見方があるとすれば、とても心配です。しかし、日本が事態をエスカレートさせることは想像できません。日本は戦争を望んでおらず、良好な日中関係は両国民にとって欠かせないものです。日中両国は時に困難に見舞われますが、簡単に壊してしまうことのできない深い関係にあります。両国民の感情と世論形成には、メディアが大きな役割を担っています。中国では「日本は好戦的だ」との報道をたびたび目にしますが、事実と全く合致していません。両国のメディアには正確、冷静、客観的な報道を望んでいます。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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