来週公表予定の新元号、日中の「ダブル典拠」になる?―中国メディア

Record China    2019年3月26日(火) 8時50分

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新元号の絞り込み作業が最終段階となった。観察者網は日本メディアの記事を引用し、「今回の元号は日中の『ダブル典拠』となる可能性がある」と報じた。資料写真。

新元号の絞り込み作業が最終段階となった。今回の元号は各界から「日本の書物を典拠に」という声があるが、日本の書物は多くが中国古典に由来しているため、日中の「ダブル典拠」となる可能性がある。観察者網が日本メディアの記事を引用し伝えた。

記事はまず、共同通信社の記事を引用し、菅義偉官房長官が候補名の考案を今月14日に学者に委嘱していたことを紹介した。

次に記事は、「新元号はこれまで中国の古典から選ばれてきたが、日本の各界から『日本の書籍を典拠とすべき』という声が高まっている」と紹介。日本テレビなどは「元号の出典は日本で書かれた書物がいい」と安倍首相が周囲に話していることを伝えている。

記事は、日本古典の研究者が「日本の書物は中国の古典に由来しているものが多い。格調高い作品になればなるほど、こうした現象がよく見られる」と指摘していることを伝えた。

次に記事は朝日新聞の報道を引用し、「日本の書物を典拠にするのは簡単ではない」と説明。同紙は「日本最古の和歌集『万葉集』で有名な万葉仮名は漢字だが、日本語の音を表すために漢字を当てはめた表音文字で、漢字それ自体には意味がない。政府が要件とする漢字2文字で良い意味をもつ元号にするには向かないとされる。政府内でも『当て字のような仮名からとるのは難しい』との見方が強い」と論じている。

720年完成の「日本書記」などの書物を典拠にするとしても、同書は漢文で書かれている。中国の研究者は「日本の古典書物の漢文はほとんどが中国に帰するもの。中国古典の典拠は避けて通れない」と話しているという。

記事は、「1989年の『平成』改元の際は、最終的に絞り込まれた3つの候補はすべて中国の古典に典拠していた。『平成』は『史記』と『書経』が由来となっている」と伝えた。(翻訳・編集/和田)

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