フライメディア 2019年3月26日(火) 18時50分
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平均寿命の世界比較で、長寿大国の日本を抜き香港が世界一に君臨している。
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平均寿命の世界比較で、長寿大国の日本を抜き 香港が世界一に君臨したのは既に書かせていただいている。この狭く・せわしなく・日によっては空気汚染度が酷い香港が長寿世界一というとびっくりする方も多い。しかし、香港人には家族代々に伝わる医食同源や身体の根本から整えていく東洋医学の知識が備わっていると思う。季節やその日の気候、身体の調子に応じた ”健康でいて身体を整えるための知恵” が根付いているのである。
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街中を歩けば西洋医がいる病院以上に、中医の看板を目にする。また中華スープなどの材料を揃えた乾物店・漢方専門店・漢方を煮出して売っている涼茶店などは、歩けば自然と目に入ってくるほど多い。スーパーや日常品の店にも漢方食材が多く並ぶ。
これだけ医食同源が周囲にあると、日本で産まれ育った筆者も少なからず医食同源のコンセプトに目覚めてくる。しかしながら周りの若い香港人同様に国際社会の忙しい香港で生活をしていると、ゆっくり漢方を煎じたり用意をする時間を取ることは難しい。
そんな時に重宝するのが、MTR(地下鉄)の駅の中に1店舗はある健康ドリンク専門店である。まさに医食同源・漢方世界の早くて・手軽な店である。どこの駅にも鴻福堂か健康工房の2店舗のどちらかが入店していることが多い。
売られているものは健康ドリンク・家で暖めるだけの漢方スープ・ちょっとしたおかずや食べ歩きできるスナック類・そしてデザートなどである。それぞれのラインナップは、時節に応じて入れ替わり、その時に必要なものがうまい具合に揃っている。
多忙を極める現代の香港人といえど自分の身体に必要なものを摂取する知恵は忘れられたりせずに、こうして昔ながらのものが現代風に取り入れられ浸透している。
日本人であれば少し調子が悪いというとコンビニエンスストアで栄養ドリンクを買ったり栄養補助剤を飲んだりするのであろうが、香港では涼茶店やこういった店で手に入る、健康的なものが身体に取り入れられる。そして、老若男女ともにどういったものが身体のどういった症状に効くのかをよく知っているのである。これぞ、幼少から親や周りの人によって植え付けられた医食同源の知恵ではないであろうか。
含まれている素材と効能が一目で分かるようになっているので、比較的外国人でも購入しやすい。長寿世界一の香港へ来た際は、ぜひ駅の中にある便利な健康スタンドに挑戦をしていただきたい。(提供/フライメディア)
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