ドイツの広告動画に中韓だけでなく日本人も怒り=「とても不愉快」

Record China    2019年4月1日(月) 11時20分

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中国メディアの新京報は31日、「ドイツ企業の広告動画によって中日韓のネットユーザーが怒っている」とする記事を掲載した。

中国メディアの新京報は31日、「ドイツ企業の広告動画によって中日韓のネットユーザーが怒っている」とする記事を掲載した。先日、ドイツのホームセンター、ホルンバッハ(HORNBACH)の広告動画に、中国や韓国から批判の声が上がっていることを紹介したが、記事によると日本人からも同様に不満の声が上がっているようだ。

動画の内容は、青空の下、畑で農作業をする白人男性の汗や泥に汚れたシャツやパンツを、白衣を着た人物が回収し、パッキング。スモッグがかかったような薄暗い都市の自動販売機でそれらが販売され、アジア系の女性がそれを購入。恍惚(こうこつ)の表情を浮かべながら臭いを嗅いだところで、「春の香り」という字幕が表示されるというものだ。

記事は「この広告は多くのアジア女性から糾弾され、ツイッターでは英語、ドイツ語、日本語、韓国語、中国語などでコメントが寄せられた」と伝え、日本のネットユーザーから「とても不愉快です」「ものすごく人種差別的。誰が男の汗の臭いなんて嗅ぎたいんだ」といった声が寄せられていることを紹介した。

また、韓国のネットユーザーからは「アジア女性に対する侮辱。謝罪は必須だ。私たちは同社に謝罪を要求する署名をしていて、もう5000人を超えている」という声が寄せられたほか、中国のネットユーザーからは「これは人種差別というだけでなく、女性蔑視にも該当する」「差別かどうかはさておき、『汗の臭い』と『春の香り』がどう関係するのか分からない」といった疑問の声が上がったという。

記事はまた、「アジア人はドイツで差別を受けているのか」とし、米国のQ&Aサイト「Quora」の投稿を紹介。アジア人ユーザーからは「(ドイツで)バーへの入店を拒否された」という訴えや、「ドイツでは確かに排他的な感情があり、アジア人差別が存在するが、若い人は比較的寛容。差別を受けるかは具体的にどこの国の出身か、どんなコミュニティーにいるか、ドイツ語のレベルによっても変わる」という声が寄せられているという。

さらに、記事は「西側社会はアジア女性をどう見ているのか」と疑問を提起し、先日スペインのファッションブランド・ZARAがそばかすのある中国人モデルを起用したことが中国で反感を買ったことについて、専門家から「中国では伝統的に、非白人女性がどれだけ白人女性に近づけるかが美の基準になっている」との見方が出ていることを伝えた。欧米人から見るアジア人の美と、アジア人自身が考える美の基準は異なり、それが時に誤解を生むこともあるということだろう。(翻訳・編集/北田

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