日本の新元号「令和」に関する10の質問にすべて答えます―中国紙

Record China    2019年4月2日(火) 21時0分

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2日、中国紙・新京報国際新聞部のウィーチャット公式アカウントは、「日本の新元号『令和』に関する10の質問にすべて答えます」とする記事を掲載した。写真は皇居。

2019年4月2日、中国紙・新京報国際新聞部のウィーチャット公式アカウントは、「日本の新元号『令和』に関する10の質問にすべて答えます」とする記事を掲載した。

記事はまず、日本政府が1日午前、平成に代わる新しい元号「令和」を公表したことを紹介。「『大化』以来、248個目の元号となり、5月1日に施行される。1989年1月に始まった『平成』時代は、1カ月後に歴史の舞台から退く」と伝えた。

そして、新元号「令和」に関する10の質問とその解答として、次のように伝えた。

質問1:新元号の出典は?

記事は、「共同通信によると、『令和』の出典は日本最古の歌集『万葉集』で、『初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす』から引用した。『心を寄せあう中で文化が生まれ育つ』という意味が込められている。初めて日本の古典から選ばれた元号だ」と紹介した。

質問2:日本のネット上の反応は?

記事は、ツイッターのトレンドで「令和18年」というワードが2位になったことを紹介。「日本人は、元号をアルファベットの頭文字で略し、それにXX年を加えて記す。今年の平成31年は『H31』という具合だ。令和18年は『R18』になり、『18歳未満閲覧禁止』という意味が連想されることから、ネット上では『この年に生まれた子どもは気まずい思いをしそう』などの反応も出ている。もちろん、ほとんどの人は新元号を肯定的に捉えているようだ」と伝えた。

質問3:改元による日常生活への影響は?

記事は、「日本は和暦と西暦を併用しており、日常生活では和暦と西暦の変換が問題になる。経済産業省は、改元に向けてシステム改修の注意点などを企業に伝える説明会を開催するという。日本マイクロソフトは、4月30日~5月2日に電話のサポート窓口を設けて対応するそうだ。新しい元号の初日となる5月1日に婚姻届を出す『改元婚』が注目を集めており、改元に合わせた特別プランを打ち出すホテルや結婚式場も少なくない。この日は祝日だが、特別に婚姻届を受け付ける窓口を設ける自治体が増えているという」と紹介した。

質問4:日本のメディアはどう報じたか?

記事は、「日本の各テレビ局は、新元号発表の瞬間をテレビとネットで同時生中継した」と紹介。「興味深いこと」として、テレビ東京がネットライブ配信のテロップに「あああああああ」と表示するミスをしてしまったこと、NHKの中継では、菅義偉官房長官が「令和」と書かれた額縁をカメラから向かって左上に掲げた際、手話通訳のワイプと重なってしまったことなどを挙げた。

質問5:新元号によるビジネスチャンスは?

記事は、ビジュアル系エアバンドのゴールデンボンバーが新元号発表から3時間たたないうちに新曲「令和」を配信したこと、カルビーが5月1日に限定ポテトチップスを販売すること、総合刃物メーカーの貝印も包丁の刃の部分に新元号「令和」をあしらった特別記念モデルを発売することなどを紹介した。

質問6:なぜ改元するのか?

記事は、「日本では明治時代から、一代の天皇の間は一つの元号という『一世一元』の制度が始まった。今回の改元は、退位特例法に基づくものであり、崩御によるものではない」とし、天皇陛下が2016年8月、高齢による体力の衰えを理由に退位の思いを伝えられたことを受け、政府が退位を実現する特例法を17年の通常国会で制定したことを紹介した。

質問7:新元号はどのように決まったのか?

記事は、政府が複数の学者らに委嘱して新元号の考案の提出を求め、菅官房長官の下で原案を絞り込んだ後、4月1日午前に有識者による「元号に関する懇談会」で新元号の原案に対する意見を求め、衆参正副議長からの意見聴取や全閣僚会議を経て、閣議で新元号を記した政令を決定し、政令は現天皇陛下が署名・押印、最終的に菅官房長官が記者会見して発表するという一連の流れを紹介した。

質問8:新元号の選定条件は?

記事は、国民の理想としてふさわしい良い意味を持つ、漢字2字、書きやすい、読みやすい、過去の元号で使われていない、俗用されていないという条件があることを紹介した。

質問9:なぜ新天皇即位の1カ月前に公表するのか?

記事は、企業のシステム改修の時間を確保するなど国民生活への影響を最優先し、政府が決定したことを紹介した。

質問10:事前公表をめぐる論争は?

記事は、「『一世一元』を重視し、天皇と元号は『一体不可分』とする保守派からは不満が出ていた」とした。(翻訳・編集/柳川)

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