Record China 2019年4月10日(水) 8時20分
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9日、日本の新紙幣デザインについて、毎日経済など複数の韓国メディアが「安倍政権の歴史観が反映されている」と問題視している。写真は東京。
2019年4月9日、日本の新紙幣デザインについて、毎日経済など複数の韓国メディアが「安倍政権の歴史観が反映されている」と問題視している。
麻生太郎財務相は同日の会見で紙幣のデザインを一新すると発表した。1万円札には「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一、5000円札には津田塾大学の創始者である津田梅子、1000円札には「近代日本医学の父」と呼ばれる北里柴三郎が採用された。
複数の韓国メディアが問題視したのは1万円札に採用された渋沢栄一。毎日経済は、渋沢栄一について「明治時代と大正時代に活躍した事業家で、第一国立銀行や東京ガスなど約500の会社経営に携わったため日本では尊敬される人物だ」と説明している。
一方、朝鮮半島では「大韓帝国時代に日本帝国の利権奪取のため朝鮮半島での紙幣発行を主導した。旧韓末の貨幣を発行して鉄道を敷設する一方で、京城電気(韓国電力の前身)の社長を務めて全面的に朝鮮半島に対する経済侵奪を始めた象徴的人物だ」と指摘。さらに「朝鮮半島初の近代的紙幣に自身の肖像を用いて韓国に屈辱を与えた」とし、日本政府が1万円札に採用したことは「過去の歴史を否定する安倍政権の歴史修正主義が反映されている」と伝えている。
これに韓国のネットユーザーからも批判的な声が上がっており、「韓国の紙幣にはユン・ボンギル、アン・ジュングン、キム・グを入れよう」「この機会に韓国も日本人観光客専用の紙幣を作ろう。デザインには抗日独立活動家の肖像画を入れて」などと訴える声が相次いでいる。
一方で「被害意識が強過ぎない?」「他国の紙幣のデザインに口出しする資格はない」と冷静な声や、「朝鮮の近代化に寄与した人物じゃないか」との意見も。また、「日本の紙幣に文句を言う前に韓国の紙幣のデザインを見直すべき。申師任堂(5万ウォン札)が韓国の近代化のために何をした?」と指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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