Record China 2019年4月11日(木) 17時50分
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名古屋市営地下鉄の栄駅で男性が発車を妨害した騒動が、中国版ツイッター・微博を介して中国でも伝えられた。
名古屋市営地下鉄の栄駅で男性が発車を妨害した騒動が、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)を介して中国でも伝えられた。
報道によると、騒動が発生したのは6日のこと。車内のドア付近に立っていた高齢の男性が、ドアが閉まりかけるたびに故意に手を挟み、発車を妨害する行為を繰り返した。駅員が気付いて手を押し込んだり、車内にいた別の乗客が手を抑えたりしたが、それでも閉まる直前に手を差し込んだ。最終的には、何とか押し込み発車したが、およそ1分間の遅れが発生したという。男性は酔っぱらっていた可能性もあるようだ。ネット上では、この場に居合わせた人が撮影した動画が出回っており、中国の映像メディア・梨視頻も9日付でこれを転載している。
乗客による電車の発車妨害は、中国でもたびたび発生している。2018年1月、安徽省合肥市の高速鉄道駅で子連れの女性教師が夫を待つためにドアを押さえて発車を妨害する騒動があった。陝西省宝鶏市の高速鉄道の駅でも同月、夫婦げんかをした妻がドアに立ちはだかり発車を妨害し騒動になった。5月には上海市の地下鉄で、「車内で携帯電話がなくなった」と訴えた女性がドアを押さえて発車を妨害した。
こうした騒動が相次いだことを受け、一部の中国メディアは日本を訪れる中国人が増えていることを念頭に、「日本旅行の際には必ず日本の鉄道に関する規定を守ること。くれぐれも身勝手な行動を取らないように」などと注意喚起していた。
中国で「マナーの国」として名高い日本で発生した今回の騒動に、中国のネットユーザーからは「さすがは素養の高い国」「日本人って民度高いんじゃなかったっけ?」「親日はどう言い訳するかな」といった皮肉めいたコメントが多く上がった。一方で、周囲の人の冷静な対応に「この男性は病気かもしれないが、周りの人の(冷静な)態度は素晴らしい。これでも民度が低いと?」といった反論も寄せられている。
また、「同じことをこつこつと。これが匠(たくみ)の精神だ」とちゃかすユーザーや、手が挟まるとすぐに開くドアに着目し「このドア、すごく感度が良い」と驚くユーザーも。さらに、日本の話題でありがちな「これがもし中国だったら…」と考える人も多く、「もし中国なら“一蹴り”(背後から蹴って降ろす)で解決するな」「国が違えば(もし中国なら)、もっと(批判の)コメントが殺到しているだろう」などの声も寄せられている。(北田)
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