2019年4月11日、中国メディアの看看新聞網によると、江蘇省無錫市で集合住宅の一室にあったクローゼットから見知らぬ男が出てくる騒動があった。

記事によると、先月28日に同市の女性・陳（チェン）さんが自宅のクローゼットの扉を開けたところ、見知らぬ男がクローゼットの中で座っているのを発見し、警察に通報した。

「暖かくなったので、出勤するのに薄手の服をクローゼットから出そうとしたら、そこに人が座っていて驚いた」と当時の様子を振り返る陳さん。大声で叫び声をあげ、駆け付けた夫がクローゼットから男を引きずり出したという。

警察官の調査により、容疑者の男は以前この集合住宅に住んでいたが、多額の借金を抱えて家を売り払い退居していたことが明らかになった。建物の構造を熟知していた男は、23日夜にも陳さんの家に入り現金1200元（約2万円）を盗んでいた。その際、陳さんは盗まれたことに気づいたものの、警察には通報しなかったという。

これに味を占めた男は28日早朝に再び窓から侵入。クローゼットに隠れて女性と家族が出勤するのを待ち、それからゆっくりと盗みを働こうと考えていたが、思いがけず陳さんがクローゼットを開けたため、なすすべなく「御用」となったという。（翻訳・編集/川尻）