Record China 2019年5月11日(土) 7時20分
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9日、新浪軍事は、中国の航空エンジン開発が抱える最大の問題点は推力不足ではなく、別の所にあるとする評論記事を掲載した。写真はJ-20。
2019年5月9日、新浪軍事は、中国の航空エンジン開発が抱える最大の問題点は推力不足ではなく、別の所にあるとする評論記事を掲載した。
記事はまず、「中国のJシリーズ戦闘機が絶えず更新されるなかで、国民の誇りも高まり続けている。しかし一方で、戦闘機が抱える各種の問題も人びとの視野に入りつつある。その中で最も際立っているのが、エンジンの推力不足という問題だ」と指摘。「中国のエンジン開発はほかの大国に比べて立ち上がりが遅かったため、第5世代戦闘機であるJ-20に配備するエンジンが前世代のWS-15という状況を招いており、戦闘機の燃費や推進速度に大きな影響を与えている」とした。
その上で、「エンジンの不足は、わが国の先進的な航空電子システムである程度補うことはできる。特に、超音速の段階に入れば、J-20は米国のF-22ラプター戦闘機とも戦う力を持っている。しかし、空軍全体の戦闘力は単に戦闘機の強さで測るものではない。空の機動部隊と地上の隊員が緊密な連携を見せる必要があるのだ」と論じた。
また、「米空軍はすでに70年あまりの歴史を持っており、第2次世界大戦や冷戦時代のソ連との軍備競争の経験から、空中軍備力は他国を大きく引き離すまでに発展した。そしてこれは、単にエンジンだけではなく、軍全体の協力体制、輸送体制などの能力の発展によるものなのである」とした。
そして、「中国のエンジンは発展を続けており、将来のWS-19も大いに期待できる」と主張。しかし、「米国に追いつこうとするなら、なおも多くの点を米国から学び、参考にしなければならない。後方の運営、地上と空中とのコンビネーション、機体のメンテナンスといった面で、中国は依然として進歩の余地が多く残されている」と指摘した。
記事は、「エンジンの推力の問題は科学者たちのたゆみない努力によって克服することができるが、空軍の作戦体系づくりは短時間に完成できるものではない。先進的な経験に学び、それを自身特有の空軍の構造に融合させることで初めて構築できるのだ」と論じた。(翻訳・編集/川尻)
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