Record China 2019年4月19日(金) 15時20分
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米華字紙・ワールドジャーナルは、今月10日に北京発ロサンゼルス行きのアメリカン航空AA180便の飛行機から、6人の中国系の乗客が降ろされる騒動があったと伝えた。資料写真。
米華字紙・ワールドジャーナルは、今月10日に北京発ロサンゼルス行きのアメリカン航空AA180便の飛行機から、6人の中国系の乗客が降ろされる騒動があったと伝えた。18日付で中国の環球時報が報じた。
同機に乗り合わせていた中国系女性、メイさんによると、騒動が起きたのは現地時間10日午後5時30分。離陸前の機内では、シートベルトの確認が行われていた。メイさんの前列には2歳くらいの双子のいる4人家族が座っており、母親がその子どものうち1人を膝の上に抱き、その上からシートベルトを締めていた。すると客室乗務員が母親に、子どもを1人で座らせ、シートベルトを締めるよう指示。母親は子ども用のシートベルトはないかと尋ねたが客室乗務員はないと回答した。
泣く子どもを1人で座らせようとする乗務員に、母親はつたない英語で「子どもには中耳炎があって、これからアメリカに治療しに行くところだ」と伝えたが、乗務員はいら立った様子で別の2人の乗務員に「母親が子どもにシートベルトを付けさせようとしないのよ」と伝えた。怖がった子どもはさらに大きな声で泣いたが、最終的には父親がなんとかなだめてシートベルトを締めることができたという。
しかし、機内に「乗客を降ろす必要があるため搭乗口に戻ります」というアナウンスが流れた。その乗客とはメイさんの前に座る4人家族のことで、これを理不尽だと感じたメイさんともう1人の女性客は乗務員を説得しようとした。しかし結局、メイさんとその女性客までもが「うるさく、他の乗客の迷惑になる」という理由でチケットを取り上げられ、機内に乗り込んできた警察に連れられて飛行機から降ろされた。メイさんは「非常に屈辱的な思いをした。航空会社のしたことはあまりにも無礼だと感じた」と話した。
その後、6人は荷物を引き取り、他の航空会社のチケットを取り直した。メイさんは無事にロサンゼルスに着くことができたが、自分以外の中国系の人が今後このような横暴な扱いを受けなくて済むよう、今回の件を広めたいとしている。
この一件ついて、アメリカン航空のアジア太平洋地域便の担当者はワールドジャーナルの問い合わせに対し、「弊社は乗客と乗務員の安全を第一に考えており、全ての乗客に乗務員の指示を守ってもらうよう求めている。あの便の6人の乗客は安全のガイドラインを守らず、シートベルトを締めなかったので降りてもらった」と答えたという。
アメリカン航空を頻繁に利用して中国と米国を行き来するという中国系の孫(ソン)さんは、「中国系の航空会社と比べて国外の航空会社のサービスは荒っぽい印象を受ける。これには言語の壁の問題もあるかもしれない。でも客室乗務員も大変だ。中国系の乗客が多く利用する便は、老人も子どもも英語が話せない人が多いから、確かに騒がしくなりやすい」と指摘した。(翻訳・編集/岩谷)
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