閣僚ポストに博士号持つ10名が就任=全人代、10年に一度の権力移譲が完了―中国

Record China    2013年3月18日(月) 9時6分

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16日、第12期全国人民代表大会(全人代)では、閣僚級人事の任命が行われ、「10年に一度の権力移譲」が完了した。写真は李克強新首相。

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2013年3月16日、第12期全国人民代表大会(全人代)では、閣僚級人事の任命が行われ、「10年に一度の権力移譲」が完了した。RFI中国語版が伝えた。

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商務部長に任命された高虎城(ガオ・フーチョン)氏はパリ大学で社会学博士の学位を取得し、欧州とアフリカでの勤務経験を持つ。財政部長の楼継偉(ロウ・ジーウェイ)氏は政府系ファンドの会長であり、国際金融界の重要人物でもある。

人民銀行総裁には「ミスター元」として知られる周小川(ジョウ・シャオチュワン)氏が異例の留任となった。このことからも、中国が金融改革と人民元の国際化などの通貨改革を重視していることが見て取れる。

特に注目が集まっているのは、王毅(ワン・イー)元駐日大使の外交部長就任だ。王氏の起用については、前職の国務院台湾事務弁公室主任としての働きが評価されたことに加え、知日派として対日関係の立て直しが期待されているという分析がある。

中国の外相は李肇星(リー・ジャオシン)氏、楊潔チ(ヤン・ジエチー)氏と二代続けて「知米派」が続いていた。駐日大使経験者の外相就任は、李肇星氏の先代である唐家セン氏以来となる。

国防部長は常万全(チャン・ワンチュアン)氏が就任した。常氏は貧困家庭の出身で、有人宇宙飛行プロジェクトの総指揮を務めた経歴を持つ。

また、副首相に任命された馬凱(マー・カイ)氏にも注目が集まっている。馬氏はかつて温家宝(ウェン・ジアバオ)前首相のもとで経済官僚を務めていた。2003年3月の第10期全人代で、「国家発展計画委員会」から改組された「国家発展改革委員会」の初代主任を務めた。

今回閣僚級ポストにつく人物のうち、8割が1950年代生まれで、社会科学系のバックグラウンドを持つ者が増えた。9割以上が大学以上の学歴を持ち、王毅外相を含む10名は博士の学位を保有している。また、それぞれに他分野で能力を磨いてきた経験も持っているという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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