高齢化のスピードが早過ぎる!高齢化社会への準備が不十分―中国

Record China    2013年3月21日(木) 6時30分

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17日、シンガポールの華字紙・聯合早報は、中国では高齢化の進展が早過ぎて、高齢者を迎え入れるための十分な社会体制がまだできていないと伝えた。写真は上海の高齢者。

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2013年3月17日、シンガポールの華字紙・聯合早報は、中国では高齢化の進展が早過ぎて、高齢者を迎え入れるための十分な社会体制がまだできていないと伝えた。

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中国では今年、60歳以上の高齢者の人口が2億人を突破する見込み。巨大なシルバー市場の誕生に大きな期待が集まるものの、高齢者を迎え入れるための社会体制はまだ十分に整っていない。

ある調査によると、若者は親の扶養問題に関して「面倒はみたいと思っているものの、仕事に対するストレスが大き過ぎて思うようにならない」と感じ、回答者の約8割が政府によるより大きな援助を期待している。

専門家は「中国政府は一定の努力をしているが、重視の度合いがまだ不足している」とし、その原因として、1.欧米諸国が高齢化社会に達するまでに要する期間は一般に50〜60年、遅い場合は70年の場合もある。しかし、中国は約20年という極めて短い期間で高齢化社会を迎える。2.75歳以上の後期高齢者が特に多い。3.中国経済はまだ十分発展しておらず、現段階では高齢化のニーズを十分満たすことができない―などを挙げている。

さらに、養老機構や高齢者に対するサービスの体制が十分に整っていないことを挙げる。中国の都市部には現在、養老機構4万1800カ所が存在し、ベッド365万床があるものの、これは高齢者50人に対しベッド1床の割合にしか達していない。

また、高齢者に対するサービス面でも大きく遅れている。中国には現在、自分の身の回りのことを処理する能力に欠ける高齢者が約3300万人存在している。仮に、3人に1人の割合で介護サービス要員を配備すると、1000万人以上の要員が必要となるが、実際には介護サービス要員は100万人にも満たず、専門レベルもかなり低い。

さらに、人々の介護サービスに対する消費意識の問題や、一部の高級養老機構にのみ人気が集まる養老機構の構成上の問題なども指摘されている。(翻訳・編集/HA)

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