東京五輪の卓球混合ダブルスに中国が「最強タッグ」結成―中国メディア

人民網日本語版    2019年4月25日(木) 16時50分

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2020年の夏季五輪の開催地が東京に決まって以降、日本の五輪組織委員会は、日本が金メダル獲得の可能性がある種目に的を絞って、人材育成強化などの一連の対策を講じているほか、追加種目の面でも工夫を凝らしている。資料写真。

2020年の夏季五輪の開催地が東京に決まって以降、日本の五輪組織委員会は、日本が金メダル獲得の可能性がある種目に的を絞って、人材育成強化などの一連の対策を講じているほか、追加種目の面でも工夫を凝らしている。

なかでも、中国卓球に最も大きな影響を与えているのが混合ダブルスの追加だ。同種目は東京五輪で初めて追加され、卓球でまず初めに決勝戦が行われるのも同種目となる。日本は同種目で金メダルを取って景気づけにし、一気に中国チームを制する上での突破口としたい考えだ。

2017年にドイツ・デュッセルドルフで開催された卓球世界選手権の混合ダブルスで、日本の吉村真晴/石川佳純ペアが逆転で陳建安/鄭怡静ペアを破り優勝した。この金メダルには世界選手権の同種目で日本が金メダルを獲得したのは1969年以来という大きな意義があった。また、同種目で金メダルを獲得したことで、日本の五輪組織委員会も希望を見出し、混合ダブルスを卓球の種目として追加するために尽力した。同種目が東京五輪の正式種目となったことが発表されたのは、同世界選手権が終わって数日後のことだった。

日本メディアの報道によると、日本は混合ダブルスで金メダルを取るために、様々な組み合わせを試みている。例えば、張本智和選手、丹羽孝希選手、水谷隼選手が伊藤美誠選手や平野美宇選手と組んだり、石川佳純選手が大島祐哉選手や吉村和弘選手と組んだりなどだ。

中国卓球協会の劉国梁会長は、「一番初めの種目が最もデンジャラスで、ガチンコ勝負となる」と指摘する。

事実、中国はこれまで混合ダブルスをあまり重視しておらず、戦略的な観点からそれを放棄することすらあった。2018 ITTFワールドツアーグランド ファイナルでは、中国からは延べ18人がその出場資格を得たものの、唯一混合ダブルスのみその出場資格を得られなかった。

劉会長は、「もし、中国が混合ダブルスで出鼻をくじかれると、その後の4種目に大きなプレッシャーがかかることになる」と、同種目が非常に大きなカギを握っていることを説明し、「混合ダブルスがその後の流れを大きく左右し、そこで金メダルを獲得できれば、その後落ち着いて戦うことができる。1種目目の金メダルさえ奪取できれば、その後の4種目の金メダルラッシュにつながる」とする。

そこで混合ダブルスの競争力を高めるために、男子チームと女子チームが一緒に練習するように計画し、許[日斤]選手と劉詩■選手(■は雨かんむりに文)というチャンピオン2人のペアをまず結成させた。

許選手と劉選手は昨年からペアを組み、世界大会に3度出場していずれも優勝。勝率は10割となっている。今年3月に開催されたワールド・ツアー、カタール・オープンの混合ダブルス決勝で、2人は日本の森園政崇/伊藤美誠ペアを3-0のストレートで破り優勝。日本を返り討ちにした。

しかし、中国卓球代表チームには優秀な選手がたくさんおり、許選手と劉選手の組み合わせがベストかはまだ未知数と言える。その点について劉会長は、「東京五輪で金メダルを取れるペアを2組以上確保しなければならない」と、さらなる計画があることを説明している。

現在開催中の世界卓球2019ハンガリーには、中国は許選手と劉選手のペアのほか、男子世界ランキング1位の樊振東選手と女子世界ランキング1位の丁寧選手のペアを初めて派遣している。

この組み合わせについて、吉村真晴選手は、「世界ランク1位同士で東京も見据えているでしょうし、今回の本気度が出ている。今までの世界卓球で1番レベルが高い」と警戒した。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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