Record China 2019年4月26日(金) 0時10分
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中国で授乳期にあたる2人の子連れの女が湖南省から飛行機で浙江省を訪れ、総額17万円分の粉ミルクを万引きするという事件があった。
中国で授乳期にあたる2人の子連れの女が湖南省から飛行機で浙江省を訪れ、総額17万円分の粉ミルクを万引きするという事件があった。23日付で澎湃新聞網が伝えた。
温州市警察によると、14日の午後9時頃、鹿城区の江浜派出所に「ウォルマートで粉ミルクが7缶なくなった」という通報があり、捜査員が調べたところ、スーパーの粉ミルク売り場で挙動の怪しい2人の女性を発見。監視カメラの映像から2人の犯行がとても手慣れていることがわかり、連続窃盗事件の線で捜査を進めた。すると他にも3店のスーパーで同様の被害が見つかり、警察は女2人の身元と拠点を特定。2人は15日に別々の場所で警察に逮捕され、犯行を認めた。2人はともに27歳で、湖南省の耒陽市出身だった。2人が犯行に及んだ4店舗のスーパーでは合計24缶の粉ミルクが盗まれ、被害額はおよそ1万元(約17万円)だったという。
警察によると、2人の容疑者にはそれぞれ4カ月と3カ月の子どもがおり、2人とも授乳期にあたる。ともに前科持ちで、1人(A容疑者)は今年3月に江蘇省で大量の茅台酒を盗んだが、「授乳期の母親である」という理由で取り調べが見送られていた。もう1人(B容疑者)は窃盗の常習犯で、2015年に大連、17年に広州、18年に東莞、19年2月に長沙で窃盗をはたらいていた上に麻薬の吸引歴もあった。B容疑者も前回の窃盗後に拘束されていたが、授乳期であったため刑務所には入れられなかったという。
今回の万引き計画は、B容疑者が前回の犯行の後、同じく授乳期のA容疑者に持ちかけたものだという。犯行の際、B容疑者は子どもを抱いていた。A容疑者が粉ミルクの缶を磁気除去装置で消磁したあと、B容疑者がそれをリュックに詰め、レジで飲み物を買い、店を出るという手口だった。犯行のあとは近くの集荷所を探し、そこから宅急便で湖南省の自宅へ送ることになっていた。またA容疑者は犯行に及ぶたびにB容疑者から報酬を受け取っていたと自供しており、14日の報酬は600元(約1万円)だったという。
記事は、「2人の容疑者は授乳期にあたるが、妊娠や授乳は犯罪者が法律の制裁から逃れる理由にはならない」と批判。2人はすでに保釈されているといい、警察は事件の詳細について調べを進めている。(翻訳・編集/岩谷)
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