Record China 2019年4月27日(土) 23時30分
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蘇州緑的諧波伝動科技(リーダードライブ)は25日、次世代タイプの産業用ロボット向け波動歯車減速機、「モデルY」を発表した。業界のリーディングカンパニーが世界最先端の製品を改めて登場させることで、同分野での国産化がさらに進みそうだ。
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蘇州緑的諧波伝動科技(Learderdrive、リーダードライブ)は2019年4月25日付で、次世代タイプの産業用ロボット向け波動歯車減速機、「モデルY」を発表した。「モデルY」はフレクスプラインと軸受け材料の熱処理加工など構造と歯形設計の全面刷新により、ねじり剛性を従来品の2倍に、単方向伝達精度を3倍以上に向上させ、カップリング絡みの振動問題を徹底的に解決した。「モデルY」は更に、5秒(約0.0014度)以下という波動歯車分野で世界最高水準の伝達精度を実現したことでも注目を集めた。
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同社の左ユーユー(「ユー」は「日」の下に「立」)会長は「スマート製造業科学技術刷新フォーラム・国産ロボット核心的部品についての突破とリード・リーダードライブ春季新製品発表会」のイベント会場で、「モデルYシリーズは、波動歯車減速機の将来の発展方向を示している。ハイエンドの工業自動化と、ハイエンド協働ロボット市場に非常に適している製品で、2019年第4四半期(10-12月期)に市場に投入する予定だ」と述べた。
リーダードライブは同時に、波動歯車減速機「モデルN」も発表した。その特徴は超長寿命だ。「精度維持寿命」は2万時間を超え、現在知られているかぎりで世界最高水準だ。超長寿命だけではない。高精度、軸受け限界値の高さ、温度上昇の低さ、高効率性、安定性、耐衝撃力の強さなどの特徴も兼ねている。
精密減速機は産業用ロボットの三大部品の一つであり、コスト面ではロボット製造全体の3割を超す。技術面の要求は高く、開発は困難を極める。リーダードライブが参入する以前、中国国内における産業用ロボット向け減速機市場の80%は外国企業製品が独占していた。中国の産業用ロボットメーカーは波動歯車減速機を購入するために国外のライバルより割高な費用を投じねばならず、産業用ロボットの製造コストは高止まりの状態だった。
リーダードライブのチームが自主開発に取り組んだのは2003年だった。15年もの長きにわたって苦労を重ねたことにより、チームは波動歯車減速機の分野で、多くの技術革新を成し遂げた。波動歯車減速機の性能を示す多くの指標が外国ブランドの製品と同等になり、場合によっては外国製品を超えた。リーダードライブはすでに国内特許を40件以上取得している。さらに、GB/T 30819-2014「ロボット用波動歯車減速機」、GB/T35089-2018「ロボット用精密歯車駆動装置の実験方法」など関連する国家標準3種の制定にあたり、リーダードライブは中国中央政府の委託を受け、作成の事実上の責任者を務めた。
リーダードライブが新製品を発表するたびに、技術面における同社の卓越性はさらに鮮明になる。同社の波動歯車減速機については今後、協働ロボット、医療用外骨格、宇宙航空、精密自動化加工など、応用分野がさらに広がっていくに違いない。(翻訳・編集/如月隼人)
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