ゼロサムと争い、中国は国家間の古い枠組みを打破する―中国国際問題専門家

Record China    2013年3月27日(水) 9時40分

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25日、人民日報海外版コラム・望海楼は、同紙の特約論説員で国際問題専門家の慕永鵬氏が中国の国際協力に関して書いた文章を掲載した。写真は中国とロシアを結ぶ道に掲げられた両国の国旗。

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2013年3月25日、人民日報海外版コラム・望海楼は、同紙の特約論説員で国際問題専門家の慕永鵬(ムー・ヨンポン)氏が中国の国際協力に関して書いた文章を掲載した。

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中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は今月23日、モスクワ国際関係大学で講演「時代の前進の潮流に順応して世界の平和と発展を促進」を行った。習主席は講演で「人類はすでに1つの『地球村』に住んでいる。同じ1つの船の上で、どんどん互いを包含し合う運命共同体となっている。国際情勢の巨大な変化と世界は同じ舟という現実を前に、中国は協力共栄を柱とする新しいタイプの国際関係を確立し、国と国が心を合わせて協力し、調和ある付き合いをし、共に発展することを主張する」と指摘した。

第18回党大会後、中国の新しい政府の最高指導者が初めて国際的な場で中国の外交政策・主張を集中的に明らかにした。習主席が打ち出した協力共栄を柱とする新しいタイプの国際関係の確立は、世界の相互依存という発展の大勢、協力共栄という時代の潮流、国際関係の民主化という歴史的プロセスに沿ったものであり、世界の平和・発展・協力・共栄の推進に尽力するという中国政府の積極的で責任ある大国のイメージを示した。

西側諸国は長年来「勝つか負けるか」の「ゼロサム」思考を固守し、新興勢力の台頭に対して抵抗さらには恐れさえ覚え、彼らのゲームのルールを改変し、彼らの「パイ」を奪うものとして新興国を見てきた。だがグローバル化と情報化の踏み込んだ発展に伴い、こうした考えは現実の中でどんどん通用しなくなっている。

現代世界では各国の利益の融合が日増しに深化している。世界金融危機以降の情勢の推移は、協力共栄がグローバルな重大な危機や試練に対処するために必須であることをはっきりと示している。協力共栄を柱とする新しいタイプの国際関係を確立し、国際社会の公平と正義を実現し、一部の国が一方的に利益の最大化を図ることを防いでのみ、各国の利益を根本的にしっかりと守り、世界の平和・安定・発展を確保することができるのだ。

中国は協力共栄の新しいタイプの国際関係の確立を促すために積極的な貢献をしてきた。新中国成立後、特に改革開放以降、中国は外の世界と様々な形式の、成果に富む協力を繰り広げてきた。中国は協力共栄の精神に基づき、世界と地域の問題に積極的に参与し、対外友好協力を全方位的に推進し、世界との相互依存と利益の融合を日増しに深め、自らの発展のために良好な外部環境を築くとともに、世界の繁栄と安定にも重要な貢献を果たした。2001〜2011年の間、中国は年平均7500億ドル(約70兆円)の商品を輸入した。これは関係国・地域に1400万人余りの雇用を創出したに等しい。世界金融危機発生後、中国は自らの安定と発展を確保すると同時に、国際協力に積極的に参与して危機に対処し、世界経済の安定と再生に重要な貢献を果たした。

習主席が初の訪問先にロシアを選択し、重要な講演を行ったことは決して偶然ではない。中露包括的・戦略的協力パートナーシップは踏み込んだ発展を続け、すでに新しいタイプの国際関係の確立を推進するうえでの模範となっている。中露は互いに最も主要かつ重要な戦略的協力パートナーだ。両国の政治関係は日に日に堅固になり、実務協力は日増しに深化し、人的往来は日増しに緊密化している。双方は核心的利益に関わる問題で互いに支持し、国際舞台で緊密に協力し、国際関係の民主化プロセスを共同で推進し、世界の平和・安全・安定を守ってきた。習主席の今回の訪問は中露関係に新たな力強い原動力を注ぐとともに、新しいタイプの国際関係の構築の持つ重大な意義をさらにはっきりと示した。

現在の世界は貴重な発展のチャンスを包含すると同時に、様々な困難や試練にも直面している。各国はこれまでのどの時期にも増して協力共栄の帆を高く上げて、人類の共同発展の船を牽引することを必要としており、その条件も備えている。中国は世界各国と共に、協力共栄の新しいタイプの国際関係の構築を促し、平和が永続し、共に繁栄する、調和の取れた世界を構築して、人々が平等と尊厳を享受し、各国が発展の成果を共に享受し、平和・発展・繁栄という人類の美しい夢が1日も早く実現するようにしたいと考えている。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)

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