Record China 2013年3月26日(火) 15時11分
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25日、大相撲の八百長問題で不当に解雇されたと主張していた中国出身の元幕内・蒼国来について、東京地裁は解雇を無効とする判決を言い渡した。写真は2004年6月、上海市で行われた「2004大相撲中国公演」。
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2013年3月25日、大相撲の八百長問題で不当に解雇されたと主張していた中国出身の元幕内・蒼国来(そうこくらい)について、東京地裁は解雇を無効とする判決を言い渡した。元蒼国来は日本相撲協会に対し、幕内力士としての地位の確認や給与の支払いを求めており、これも全面的に認められる構え。判決が確定すれば、元蒼国来は土俵への復帰も可能となる。
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2011年に発覚した大規模な八百長騒動では、25人の親方・力士が関与したとして角界から追放された。しかし、関与を一貫して認めず、引退勧告を受け入れなかった蒼国来は解雇となっている。
今回の判決では、八百長関与を認めた元力士の証言の信用性について疑問符が付き、引退勧告およびその勧告に従わないことを理由とした解雇処分も無効とされた。日本相撲協会の北の湖理事長はすでに、控訴断念の意向を固めているという。
相撲にはなじみのない中国であるが、自国出身の力士ということで、この判決は中国でも注目を集めているようだ。“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでも、これを応援する声が届いている。以下はその一部。
「爽快だね!」
「残った残った!残りました〜!!(原文ママ)」
「幕内と言ったら1部リーグに相当するもの。がんばってほしい」
「日本の裁判所はこんなことにまで対応してくれるんだ?」
「さすが法治国家」
「これ、中国人だからって不当に扱われたわけじゃないよ。誤解しないように」
「前は相撲に興味がなかったけれど、嫌われ者の朝青龍が負けるのが見たくて、相撲を見はじめた。見れば見るほど、彼のことが嫌いというよりも愛嬌があると感じるようになった。でも、数々の素行不良が問題視されて彼も引退に追い込まれたね。それから相撲に対する興味も失せた。人って“悪役”がいないとどうも盛り上がらないんだね」
※蒼国来は2009年11月場所後、中国出身の力士として史上2人目の関取となった。1984年1月生まれの29歳で、中国・内モンゴル自治区赤峰市出身。身長186cm、体重132kg。本名は恩和図布新(エンクートフシン)、モンゴル語で「一生の平和」を意味する。12歳で故郷を離れ、内モンゴル自治区の区都・フフホト市で中国式レスリングを学んだ。19歳の時に荒汐親方のスカウトを受け、来日。03年9月に初土俵、04年11月に幕下昇進、09年11月場所後に十両昇進を果たしている。(翻訳・編集/愛玉)
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