「印象がまるで違った」、日本の学生が見て感じた本当の中国―中国メディア

Record China    2013年3月28日(木) 18時21分

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28日、北九州市立大学の学生からなる訪中団「五星奨遊学団」は訪中を通して、実際の中国の印象と日本国内で入手してきた情報とがまるで違うことを感じたようだ。写真は15日、北京の抗日戦争記念館を訪れた北九州市立大学の学生。

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2013年3月28日、光明日報によると、北九州市立大学の学生からなる訪中団「五星奨遊学団」は今月25日、浙江省杭州市に到着した。遊学団の学生たちは今月3日から約3週間かけて北京市、天津市、陝西省西安市、四川省成都市を訪問。細部にいたる入念な観察により実際の中国を知った。学生たちはこの旅行を通して、実際の中国の印象と日本国内で入手してきた情報とがまるで違うことを感じたようだ。

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■自分の目で見た中国、「印象がまるで変わった」

「中国には悠久の歴史がある。この点がすごく格好いい」今回、初めて中国を訪れたという学生はまだ少しぎこちない中国語で自分が体験した中国の旅を語った。今回中国を訪れたのは北九州大学中国語科と国際関係学科の学生23人。今回の旅は3日に入国、月末に帰国という1カ月にも満たない日程だ。

今回の旅で、学生たちは北から南へと下り、北京の盧溝橋や西安の始皇帝兵馬俑、四川の楽山大仏、成都のジャイアントパンダ繁殖研究基地などの中国の代表的な観光地を周ったり、南開大学や西南交通大学などの同年代の学生たちと交流したりと異なる地域の飲食や風俗を体験し、さまざまな都市の商業的な雰囲気を味わった。今回の遊学団を主宰した中国語教育推進会幹事長の葉言材教授(北九州市立大学)によると、この旅の意義は「学生たちに中国を肌で感じてもらい、自分自身で中国を味わい、見てもらうこと」と語った。

学生の1人は今回の旅について、「中国は非常に大きい。都市の中の多くの部分が日本と同じように現代的だった」とし、「自分自身で実際に見て感じた中国は、日本のマスコミが報道していたものと違った」と語った。特にマスコミが「『中国人は多いので、環境が乱れている。日本人は必ずマスクを持って行くように。どこに行っても、公共場所では注意するように。特にトイレの衛生は良くない』と報道していたが、実際に中国に来てみると、持ってきたマスクは使うことはなく、どこに行っても都市は清潔で、市民たちは秩序を守っていた」と語った。この学生は中国を訪れる前は、中国人が怖かったという。しかし、中国の大通りを歩いていたときに、何か困ったことがあれば、周りのすべての人がすごく協力的だった。日本から来た女子学生だと聞くと、多くの人がしゃべる速度を遅くして交流を図ってくれた。学生はこの経験から中国人はとても友好的で優しく親切だと感じたという。

1カ月にも満たない間に、実際の中国の風景や人物に触れたことで、学生たちの中国への印象はまるで変わったようだ。

■23年、多くの学生たちが日中交流の絆となる

「毎年、我々は大学生たちを連れて中国に来ている」と語る葉教授は、すでに23年間、この旅を組織してきた。今年は24回目となる。

この23年間、遊学団に参加する人数は、まるで日中関係を反映するバロメーターのように増減してきた。多い時には、多くの大学から集まった学生40人以上にもなり、最も少ない時には6人しか集まらなかったという。旅行のすべての費用は学生たちがアルバイトで稼いで集めてきたものだ。葉教授は今回の遊学団について「今回の遊学団は去年の10月に受け付けを開始したが、安全性について心配・不安視する保護者がかなり多くいたため、人数は多く集まらなかった。しかし、このような時こそ、日中青年間の交流がより必要となる」と語った。

まさしくこのような考えをもとに、葉教授はかなり以前に日本で中国語教育推進会を設立した。中国の「漢書」にある、吉祥の意味を持つ古の言葉「五星、東方より出で、中国に利あり」から文字を取って、「五星奨」を設立し、日本の学生の間で中国語スピーチコンテストを開催すると同時に、成績優秀な学生に奨学金を提供し、中国で中国語の勉強をさせた。 毎年、九州、山口、沖縄、横浜などから来た学生数百人がスピーチコンテストに参加する。今回のように、遊学団の旅を経験した日本の大学生はすでに500人に上る。彼らの多くが日中文化や民間交流の積極的な提唱者となっている。

遊学団に参加した学生の1人は「中国は世界でも非常に重要な国」とし、「将来、世界は中国と離れられない密接な関係となるだろう。私も将来は中国語を使って仕事をしたい」と夢を語った。また、「中国文化や中国の生活に非常に興味がある。将来、日中友好のために何らかの貢献をしたい」と語る学生もいた。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/内山)

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