新型コロナウイルスが流行する中国、取り残されたペットがあふれる事態に―米メディア

Record China    2020年3月7日(土) 23時50分

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星島環球網は、「COVID-19の流行により、飼い主から取り残されたペットが大量発生し、動物保護施設が対応できなくなる恐れがある」と伝えた。資料写真。

2020年3月4日、中国メディアの星島環球網は、米メディア「TIME」の3月2日付の記事を引用し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が続く中国で「飼い主から取り残されたペットが大量発生し、動物保護施設が対応できなくなる恐れがある」と伝えた。

記事によると、新型コロナウイルスの流行発生後、中国政府の厳しい規制措置で、人々が自宅に閉じこもるようになったため、上海のような大都市では首輪や識別タグも着いていないハスキー犬やイングリッシュフォックスハウンドのような、飼い主の手から離れたペットたちがゴミ箱をあさったり、通りをさまよっているという。感染流行の終息が見えない不安と恐怖の中で、ささいな情報にも敏感になった人々が、SNSを通じて「ペットが感染を拡大する」などのデマ情報に反応して、ペットを遺棄したり、死に追いやる状況が起きているという。また、湖北省や武漢市では飼い主が旧正月休みを利用して外出した後、都市が封鎖されて戻れなくなったために、ペットが取り残される状況も発生しているという。

AFP通信の2月4日付の報道によると、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では、2月3日の時点で最も検索されたキーワードの第3位に「武漢に取り残されたペットを救おう」というハッシュタグがランクインしたという。また、武漢の動物保護団体「Furry Angels Heaven」の女性ボランティアは、自分のアパートで犬を36匹、猫を29匹保護しているという。全て外で発見したり、飼い主やペットショップの所有者が戻って世話をすることができなくなったペットたちだという。「Furry Angels Heaven」は保護した動物を米国オランダなど海外の飼育希望者へ送るサービスを行っていたが、今は海外へ動物を送ることはできないという。女性ボランティアは「収入がないので、貯金を使い果たして犬と猫のエサが切れたり、私や家族がウイルスに感染したら、全ての犬と猫が警官に殺されるのではないかと心配」と恐れているという。

北京新天地国際動物医院の創設者である彭蔚芬(ポン・ウェイフェン)氏は「中国の動物保護施設は、獣医免許のない、善意ある人々によって運営されている所ばかりです。今の状況に圧倒されるのではないかと非常に心配です」と述べたという。(翻訳・編集/原邦之

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