Record China 2019年5月8日(水) 7時50分
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中国メディア・観察者網は6日、「英国は新高速鉄道建設に際して中国の協力を得たいが、同時に『同盟国』である米国の顔色を気にしている」と伝えた。写真はロンドン。
中国メディア・観察者網は6日、「英国は新高速鉄道建設に際して中国の協力を得たいが、同時に『同盟国』である米国の顔色を気にしている」と伝えた。
記事は、「英国は560億ポンド(約8000億円)を投資して、ロンドン、バーミンガム、マンチェスターといった国内の主要都市を結ぶ新高速鉄道(HS2)を建設しようとしている。総延長約550キロ、最高時速400キロになる本鉄道の敷設は欧州で『最大規模の建設プロジェクト』とみなされており、英国政府はこれに際し世界最大の高速鉄道網を誇る中国に協力を求めているが、議会からは『同盟国の反感を買う』という理由で反対意見が出ている」と伝えた。
英国の車両受注先について、「2015年4月の段階で中国南車(CSR)はロンドンに子会社を設立し、新高速鉄道プロジェクト参入の準備を整えた。当時の競合相手には仏アルストム、独シーメンス、日本の日立など世界的に知名度の高い企業が含まれていた。また中国中車(CRRC)も同年7月に車両をマケドニア政府に提供し、中国の鉄道製品が欧州の鉄道技術仕様(TSI)に準拠していることをアピールした」と説明。そして、「先日、複数の英紙は、HS2のCEO、マーク・サーストン氏が先月北京を訪れ中国の国有企業5社と高速鉄道の建設について話し合ったと報じた」とし、「中国側は国家発展改革委員会が、4月11日に対外投資局はHS2のCEOと会見し、両者は新高速鉄道の進展状況や今後の計画について深く交流したと伝えた」とした。
しかし、英国の保守党議員からは「政府がこの巨額のプロジェクトへの中国の参与を促すことは、英国と主要な同盟国との関係に緊張をもたらす」「われわれの同盟国が提起した潜在的な反対意見は、5Gネットワーク建設にとどまらず、高速鉄道のようなインフラ設備投資にも当てはまる」といった意見が出ているという。
記事は、「この『同盟国』とは、明確には言及されていないが、ネットワーク建設の方面で英国から中国企業を排斥しようとしている米国であるとみて良いだろう」と指摘。「英国メディアによると、テリーザ・メイ英首相はすでに中国のファーウェイ(華為技術)社に『ゴーサイン』を出し、ファーウェイが制限的に英国の5Gネットワーク建設に参入することを許した」と説明した。
この保守派の懸念に対して、HS2のある担当者は、「英国が新高速鉄道を計画、建設するに当たって、他国の既存の高速鉄道ネットワークから学ぶことは非常に重要である』と述べ、『数千キロに及ぶ高速鉄道を建設したという点について、中国や日本は豊富な経験を有しており、投資の結果多くの経済的利益を得ることに成功している。彼らの駅の設計やメンテナンス、運営プロセスといった核心的要素に関する知識や理解は、われわれが最良の鉄道を建設するに当たって大きな助けになる」と話しているという。
また記事は「英シャノン・レールサービスのCarl Shillitoゼネラルマネージャー(GM)はツイッターに『列車が私たちを“盗聴”するとは思えない。海外の専門家がわれわれに加わって英国新高速鉄道を共に築いてくれることを歓迎する』と投稿し、ファーウェイ封殺を皮肉った」と伝えた。(翻訳・編集/岩谷)
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