日本の「いじめ自殺」が話題の中国、街なかでいじめを目撃した中国人はどうする?=実験動画が話題に―中国ネット

Record China    2019年5月10日(金) 22時20分

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9日、中国版ツイッター・微博のアカウントが、「街なかで生徒がいじめに遭っているのを目撃したら、通行人はどう反応するか?」という実験動画を投稿し、問題提起をした。

9日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でさまざまな社会実験の様子を配信するアカウント・大樹君(TreeMan)が「街なかで生徒がいじめに遭っているのを目撃したら、通行人はどう反応するか?」と題した実験動画を投稿し、大きな反響が寄せられた。

日本ではゴールデンウィーク明けにいじめが原因とみられる中高生の自殺が話題になり、微博では先日、「日本で生徒が10連休後に自殺」が検索ワードランキングの上位に入った。大樹君はこのワードをタグ付けし、動画を投稿している。

動画では、街なかで制服を来た2人の女子生徒が「どういうつもり?」「先生に私のことをチクったのはあんだだろ」などとまくしたてながら1人の女子生徒の服や髪などをつかみ、1人の男子生徒がそれをスマートフォンで撮影する様子が映されている。この様子を目撃した通行人の中には、見て見ぬふりをして通り過ぎる人もいたが、多くの人が「何してるんだ」「それくらいにしておけ。見苦しいぞ」「(問題があるなら)殴るんじゃなく、先生と話しなさい」「お前らの学校の先生と話してやる」といった言葉を投げかけ、いじめられている生徒を助けようとした。

さらには、「子どもじゃないんだから、同級生と仲良くしなさいよ。この子がどんな思いしてるかも分からないの!?」などと説教をした上、いじめられた女子生徒に対し「私と連絡先を交換しましょ。またあの子たちに何かされたら連絡しなさい」と親身になって声をかける女性や、いじめた女子生徒らの顔を写真に撮って「ネットで拡散するぞ」と言い止めさせようとする人も。また、スマートフォンで撮影を続ける男子生徒を「それでも男か!」「男なら女の子をいじめるんじゃなく、守ってやれ」と叱ったり、殴りかかったりする男性まで現れた。

動画の最後で、生徒らが実験動画の撮影だったことを通行人らに告げると、「演技だったか。それなら良かった」と去っていった。

同アカウントは動画に「中国に限らず多くの国では、学校内で暴力、暴言、仲間はずれ、いたずらやちょっかいも含めて、さまざまないじめが起こっています。いじめには、勇敢に『ノー』と言ってください!」とコメントを添えた。

この映像を見た多くのネットユーザーは「感動した」「おばさんの言葉を聞いて、泣きそうになった」「青島なまりの通行人のおばちゃん、最高にかっこいい。『男は女の子をいじめるんじゃない、守るもんだろ!』って言葉にはしびれた」などとコメント。「学校いじめを見かけたら勇敢に助けよう。もし我が子がこんな目にあったらと思うと、胸がしめつけられる」という意見も出た。

また、この動画を受けて「俺も昔こんな風にいじめられてたなあ」「私も靴を隠されたり髪を引っ張られたりして、一人で泣いてばかりだった」と自らの経験を告白するユーザーも散見され、他のユーザーから次々に「抱抱(ハグ、ハグ)」とコメントが付けられていた。

このほか、「でもいじめるやつの多くは、トイレとか人目に付かない場所を選ぶんだよな」「こんな風に人目に付く場所だったら、誰かしら止めに入ることができる」などという指摘も多くあり、「いじめの状況を作らないために、法律や教育を整えることがまず大切だ」という意見も出た。(翻訳・編集/岩谷)

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