中国メディア・環球網は13日、「ニューヨークの汚すぎる地下鉄が世界中で話題になっている」と報じた。

ニューヨークに住むティモシー・ブラウン氏は今月8日、乗車した地下鉄の車内があまりにも汚いことに腹を立て、その様子を動画で撮影し、「2．75ドル（約300円）の運賃を払ってまでこんなに汚い電車に乗らなければいけないのか！？」というコメントを添えて自身のインスタグラムアカウントで発信した。その動画には、床にごみ袋の中身がぶちまけられ、座席にもごみが散乱している車内、全く気に介さない様子の2人のホームレスと見られる男性が映っている。

記事によると、この投稿は多くのネットユーザーの注目を集め、米ニューヨーク・ポスト紙はブラウン氏と地下鉄関係者にインタビューを行った。ブラウン氏は記者に対し、「本当に気分が悪くなった。車内にあるべきでないものがそこには全てあった」「地下鉄職員に動画を見せると、『よくあること。私たちにはどうしようもない』という反応だった」と話した。一方で、ニューヨーク市都市交通局のアンディー・バイフォード局長は「すでにニューヨーク市警察に連絡済みだ」とし、「今回の状況は明らかにルールに違反しており、乗客を乗せられる状況ではない」と発言したという。

ブラウン氏の投稿に対し、米国のネットユーザーからは「これは事実なのか？」「信じられない！何が起こったんだ」「早く解決されることを願う」といった声が上がり、「私もこの路線を普段から利用しているけど、こんなに汚れているのは見たことがない。明らかに、動画に映っているホームレスが持ち込んだごみよ」という指摘もあったという。

14日に新浪財経の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）アカウントがこのニュースを伝えると、ネットユーザーからは、「米国人は素行が良いんじゃなかったのか」「アメリカ社会の暗部を見た…」といった声や、「中国の列車もよく海外で、カップ麺のごみやひまわりの種の殻が散乱してるって報道されたようだけど、今ではもうそんなことはない」「どうやら米国人と中国人の形勢が逆転したようだな」といった声が寄せられた。

また、「米国人はこれも『きっと中国人のせいだ』って言っているんじゃないか？」「トランプ大統領は国の外のことに手一杯で、国内に手が回ってないみたいだな」などといった皮肉も見られた。（翻訳・編集/岩谷）