「私は日本通ではなく日本“痛”」韓国首相が日韓関係の難しさ吐露

Record China    2019年5月16日(木) 12時0分

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15日、韓国・ニューシスは、韓国の李洛淵首相が元徴用工問題に関連して、自身のことを「日本通ではなく日本“痛”と表現した」と報じた。資料写真。

2019年5月15日、韓国・ニューシスは、韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が元徴用工問題に関連して、自身のことを「日本通ではなく日本“痛”と表現した」と報じた。

記事によると、李首相は同日、ソウルの韓国プレスセンターで開かれた韓国新聞放送編集人協会招請討論会で、「強制徴用賠償問題の解決に向けた政府の努力を説明してほしい」という質疑に対し、「前政権で外交的に慰安婦合意を成し遂げたが、被害(に遭った)当事者にとって受け入れにくかった。下手に両国政府間の外交的努力で解決策を打ち出すことにはかなり慎重」と回答した。さらに「(李首相は)自他共に認める日本通だが、強制徴用問題は方向を定められていないように見える」という指摘に対し、「日本『通』ではなく日本『痛』だと思う」と述べ、日韓関係の解決策探しが容易ではないことを示唆したという。

李首相はまた、日韓関係の進展を妨げる問題は「歴史に由来する問題」とし、「人権に対する国際的規範が普遍化する気流があるため、歴史による問題や被害者の問題は避けがたい」と説明。その上で「両国はこれを受け入れることから出発するしかない。過去の問題に賢く対処しつつ、未来志向的な関係を妨げないようにしようと文在寅(ムン・ジェイン)大統領も提案したが、日本が受け入れていない状況。日本がこれを受け入れ、共に知恵を絞っていこうという友情の提案をしたい」と述べたという。

ただ、「両国の外務省間では対話が続いている」とも述べ、「6月末にある大阪G20(首脳会議)をきっかけに日韓首脳会談を開き、ある種の原則的合意でもなされることを期待する」との考えを示したという。

これを受け、韓国のネット上では「前政権の後始末お疲れさまです」「自由韓国党が過去9年で経済をめちゃくちゃにした上、朴前大統領の弾劾でろくな引継ぎもなかったというのに、2年で再生しろというのはむちゃな話。共に民主党は自由韓国党よりよくやってる」など応援メッセージが送られるも、それ以上に「強制徴用問題について外交的な解決策を出すのに慎重になっている?それが首相の言うこと?それならあなたのお仕事は何ですか」「何に慎重になるの?(外交は)もうすでにボコボコの状態。やり方が間違ってる」「何事も苦しい立場に立っても解決しようとする意志が必要なのに、やる前から慎重になるのはどうなの?」など厳しい声が上がっている。(翻訳・編集/松村)

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