<鳥インフル>H7N9型、ウイルス学者が変異の可能性を指摘するも大流行の証拠は認められず―SP華字紙

Record China    2013年4月8日(月) 13時16分

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7日、H7N9型ウイルスは気道を攻撃する感染症に変化する可能性が指摘されているが、新型ウイルスがH5N1型よりも危険である証拠は出ておらず、大規模な流行がただちに起こるというわけではない。写真は養鶏場で行われている検査。

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2013年4月7日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、オランダのウイルス学者が、H7N9型ウイルスが気道を攻撃する感染症に変化する可能性を指摘している。だが、現在のところ、新型ウイルスがH5N1型よりも危険である証拠は出ておらず、大規模な流行がただちに起こるというわけではない。

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オランダ・エラスムス医療センターのウイルス学者であるロン・フォウチャー氏はブルームバーグの電話インタビューに対し、「H7N9型ウイルスは、鳥類を起源とする3種類の鳥インフルエンザウイルスが遺伝子の変異によって生まれたものであり、鳥類から哺乳類への感染が起こりやすい一部のウイルスに似て、気道の細胞を攻撃するウイルスに変異しうる」と述べた。

フォウチャー氏は、「良い知らせではない。現在、このウイルスは鳥インフルエンザウイルスというよりも哺乳類のウイルスに見える」とコメントしている。

フォウチャー氏の研究グループは、1997年に香港で初めて確認されたH5N1型高病原性鳥インフルエンザの研究を行っていた。

昨年、フォウチャー氏は実験によって、現在のH5N1型鳥インフルエンザウイルスは、5回の変異だけで、哺乳類間を空気感染できるようになる可能性があることつきとめた。つまり、H5N1型ウイルスは人から人へ大流行を起こしうるということだ。

フォウチャー氏は、中国衛生局の発表したH7N9型ウイルスの遺伝子配列に関する資料を確認していた際に、H7N9ウイルスが2種類のH1N1型の突然変異ウイルスの遺伝マーカーを持っていることを発見した。

大部分の鳥インフルエンザウイルスはこのような突然変異の遺伝子を持たないため、H7N9型は懸念されているという。これが人類の間で大流行を見せるかどうかは未知数だが、フォウチャー氏は研究の重点にするべきであると述べた。だが、現在のところ、H7N9型がH5N1型よりも危険だという証拠は見つかっていない。

「H7N9型の症例は多く出ているが、大流行を示すものではない。H5N1型は発生して16年になるが、哺乳類間での伝播は今も確認されていない」

H7N9型は、H5N1型など他の鳥インフルエンザウイルスとは異なり、基本的に鳥類には症状が起こらないため、検出や排除が難しいと言われている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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