北京市で季節外れの強風、フードデリバリーの男性が倒れた木の下敷きになり死亡=中国ネット「こんな日に出前頼むなんて」

Record China    2019年5月21日(火) 16時40分

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19日午後、北京市では通州区、延慶区、昌平区、懐柔区、順義区といった地区に強風注意報が発令され、各地で甚大な被害が出た。

19日午後、北京市では通州区、延慶区、昌平区、懐柔区、順義区といった地区に強風注意報が発令され、各地で甚大な被害が出た。同日付で新京報が伝えた。

記事によると、この強風によりアジア文明対話大会の関連イベントの中でも19日午後から20日に開催が予定されていたアジア文明ツアー展、アジアグルメフェスティバルが中止されたほか、北京首都航空では同日午後5時(現地時間)の段階で51便の運行が中止され、51便の到着便の着陸地が他空港へと変更された。市内では数多くの街路樹が根本からなぎ倒され、道路や線路がふさがれたことによる通行止めや列車の遅延などが起こったという。

中国メディア・新浪財経の調べによると、強風によって各地で柵や壁といった建築物の一部が壊れ、自動車にぶつかり破損させたり、建物の破損部から飼育されている動物が逃げ出したりするといった被害も出たという。

同日は複数のメディアが人々に「外出を控えるように」と呼び掛けたが、東城区東直門橋で建物の外壁が崩れたことで1人が犠牲になったほか、西城区白紙坊で電動バイクに乗ってフードデリバリーを行っていた男性1人が倒れた木の下敷きになり死亡した。

気象専門家の張明英(ジャン・ミンイン)氏は、今回北京市を襲った強風について、「冷たい空気の影響を受け、規模は小さいが強い低気圧が形成された。低気圧が発達し続けた結果、今回のような、長時間におよぶ強風が発生した」「北京では一般的に3~4月にかけて強風が発生する。今年の北風が発生する時期は例年より少し遅かった」と述べた。

今回の異常気象に、ネットユーザーからは「本当に怖い。外に出られない」「みんな、無事でいて。気をつけて」などといった声のほか、「北京周辺には防風林が少なすぎる」「今回発生した事故で北京の街中の手抜き工事が明るみに出た」などという指摘があがった。

また、フードデリバリーの配達員が亡くなった事故を受けては、「残された彼の家族の生活がきちんと保証されますように」「責任の帰属はどこに?。フードデリバリー会社?。街路樹の管理者?。それとも北京市?」といったコメントに加え、「悪天候なのにデリバリーを頼むなんてひどい」「悪天候だからこそ頼んだんじゃないかな」「こんなことになるとは思わなかったんだろう」などといった意見が寄せられた。(翻訳・編集/岩谷)

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