Record China 2019年5月21日(火) 10時40分
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中国メディアの新浪網は、中国のJ-20戦闘機のステルス性能は米国のF-22(写真)の100分の1程度と紹介する記事を発表した。
中国メディアの新浪網は2019年5月18日付で、さまざまな戦闘機のステルス性能を比較する記事を発表した。中国のJ-20(殲20)の場合、米国のF-22の100分の1程度の性能で、将来はF-22と同程度のステルス性能を持つ航空機を開発できるという。また、中国はステルス航空機を探知する技術では極めて先進的と主張した。
同記事はまず、レーダー反射断面積(RCS)と呼ばれる指標を紹介した。RCSとは、航空機などにレーダー波を照射した場合、「どの程度の大きさの球状完全反射体と同量の反射波を返してくるか」との指標だ。つまりRCSが大きければ、レーダー波を照射した場合、対象からは大きな球体にレーダー波を照射した場合と同様の強い反射波が戻ってくる。逆にRCSが小さければ小さな球体にレーダーを照射した場合と同様の、弱い反射波しか戻ってこない。
従って、RCSが大きければ「ステルス性が悪い」、小さければ「ステルス性が良好」ということになる。RCSは想定する球体の断面積で表すので、単位は平方メートルだ。
同記事によると、ステルス戦闘機として最も早く登場した米国のF-22のRCSはわずか0.001平方メートルだ。同じく米国のF-35は、0.05~0.15平方メートルと、やや大きい。つまりステルス性ではF-22に及ばない。
ロシアのSu-57は、ステルス戦闘機に分類される航空機の中ではRCSが最も大きい0.1~1平方メートル。記事は、インドがロシアとの第5世代ジェット戦闘機の開発を取りやめたことを取り上げ、その原因は「インド人のステルス性に対する要求が高かった」と分析した。
記事はさらに、「ステルス戦闘機」登場以前の米国のF-15はRCSが25平方メートルと極めて大きいと紹介。また、軽戦闘機で機体が比較的小さなF-16ではRCSが5平方メートル。ただし改良型のF-16CではRCSが1.2平方メートルと、ステルス性が向上された。また、中型戦闘機に分類できるF/A-18の場合、RCSは1平方メートル程度という。
記事は、中国がJ-20を開発するに当たっては、ステルス性の確立の面で、中国電子科技集団(CETC)が大きな役割を果たしたと紹介。最終的にRCSを0.1平方メートルに引き下げることに成功したという。
ただしRCSの数値を比較すれば、現状でJ-20のステルス性能はF-22の100分の1ということになる。記事によると、CETCの関係者は、将来にはJ-20のRCSをF-22と同等である0.001平方メートルに引き下げることができるとみているという。
記事は最後に、中国がステルス機を念頭においたレーダー探知システムでは、世界最先端と紹介。F-22を探知するシステムも開発中で、中国はF-22やF-35、さらにB-2ステルス爆撃機も探知できる対ステルスシステムで、すでに超高水準に達していると主張した。(翻訳・編集/如月隼人)
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