Record China 2019年12月30日(月) 9時0分
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27日、中国メディアの環球時報はタンザニア紙ザ・シチズンの記事を引用し、「中国は『世界の工場の工場』になった」と題する記事を掲載した。資料写真。
2019年12月27日、中国メディアの環球時報はタンザニア紙ザ・シチズンの記事を引用し、「中国は『世界の工場の工場』になった」と題する記事を掲載した。
記事は、記者が青島市の工業団地にある工場を見学した時の様子について紹介。特殊なこの工場は「工場の工場」で、工場に必要な設備や機械を製造しているという。「工場棟は4つあり、そのうち1つはサッカー場ほどの大きさで、中に入ると新たな機械が並んでいるが、作業員の姿が2人しか見えなかった」と伝えた。
普段、数百人の作業員が働く工場に見慣れている記者が、なぜ今日は数人しか出勤していないのかと尋ねると、工場主は「ここにあるもの(機械)が全員作業員だ」と答えたという。「ロボット技術と人工知能オートメーション化によって、工場内にはわずか12人の作業員しかいなかった」と記事は伝えた。
その上で記事は、「これが新たな中国だ。もはや世界の工場ではなく、『世界の工場の工場』となった」と紹介。ローエンド製造業からハイエンド製造業への変化は自然な発展の形だが、「中国はその変化が非常に速い」とし、「中国政府は、世界の未来の安全やビジネスは人工知能によって決まると固く信じており、中国の指導者は人工知能の分野でリードすることを決意している」と論じた。
さらに記事は、「過去30年間、時代遅れの工場は中国の製造業繁栄をもたらしてきた」と指摘。アフリカの市場や商店にある多くの中国商品はこうした工場から来ているが、「今では、より先進的で清潔な人工知能の工場が建設され、多くの中国人が中産階級の仲間入りをしてより高い収入を求めるようになった。旧型の工場はますます少なくなっている」と伝えた。
また、中国国内の競争が激しくなっているため、中国の製造業の多くが海外に目を向けていると記事は紹介。「これは征服ではなく生き残るためである」と論じた。そして、中国では多くの工場で英語のできる若い社員が「国際部」を管理していると紹介。これらの工場は「一帯一路の提唱における小さな釘のよう」であるが、無数の釘が世界中に打ち込まれることで、「世界地図に中国製造の印を打ち込むことになっている」と結んだ。(翻訳・編集/山中)
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