習近平国家主席のレアアース関連施設視察、多くの海外メディアが反応―中国メディア

Record China    2019年5月27日(月) 6時0分

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参考消息網は23日、海外メディアが「中国の習近平国家主席がレアアース関連の国内施設を視察した」と報じたことについて紹介した。

参考消息網は2019年5月23日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が国内のレアアース(希土類)関連施設を視察したと報じられたことについて、海外メディアの報道を紹介した。

英紙フィナンシャル・タイムズは、「レアアースの埋蔵量が最も多いのは中国。10年にレアアースが世界で注目されたが、多くの加工事業は中国で行われている。レアアースは磁性体、センサー、計器パネルなどの複雑な部品に使われている。レアアースに絡む取り組みの焦点は鉱物ではなくこれらの製品となるだろう」と報じている。

また同紙は「米国ファーウェイをブラックリストに入れることを決めた。この決定は世界中の科学技術業界に大きなショックを与えた」と伝えた。一方で、米国のあるシンクタンクの研究員は「中国はレアアースの競争において非常に強い力を持っている。彼らは私たちよりこの分野のサプライチェーンを理解し、レアアースがどのようにしてスマートフォン、テスラ電気自動車、戦闘機などへ動力を提供するかをよく理解している」と指摘したとし、「レアアースは米国の科学技術分野だけでなく、国防にとっても重要である」と伝えている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、テキサスの鉱物関連会社の代表は「この視察は、『中国は米国のさまざまな製品の生産に影響を与える力がある』と知らしめるためのものだ」とコメントしたという。

スペインのあるメディアは22日付の記事で「中国のレアアース埋蔵量は世界の約30%を占めるが、世界の市場供給の90%をコントロールできる。レアアースの重要性を鑑み、また過度な中国への依存を避けるため、米国、オーストラリア、ミャンマーなどは自国でのレアアース資源の採掘を始めた」と伝えている。

さらに、「米国が輸入しているレアアースは80%が中国からのもの。米中貿易摩擦が激化する中で、この依存関係は中国政府にとって『切り札』となるだろう」と伝えている。(翻訳・編集/和田)

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