2013年4月18日、中国各地で子供たちが宿題に励むワンシーン。自宅でなくても、自室でなくても、学習机がなくても、けなげに勉強する姿を収めた写真の数々が話題になっている。

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写真の数々は、ベンチや荷台などを机がわりに屋外で宿題をする子供たちをとらえている。ここから見えてくる中国の社会事情は3つある。ひとつは、住宅事情が悪いこと。裕福な家の子供なら別だが、自宅に専用の学習机も持てない子供たちもいるということだ。もうひとつは、夫婦共働きの家庭が多数だということ。昼間は両親不在になる家庭が多いため、家に子供を一人きりにしておくくらいなら、親の仕事場に置いておくほうが安全という考え方なのだろう。最後は、都会で働く出稼ぎ夫婦が多いということ。写真の子供たちは、街の清掃員や屋台を営む親の子供たちが多いようだ。働きづめの親のかたわらで、仕事のじゃまにならないようにおとなしく宿題に精を出すその様子は、いつまでも見守っていたくなるような愛おしさを見る方に湧き起こさせる。

＜写真シリーズ・表情＞では、中国の様々な1シーンを写真で紹介していく。（翻訳・編集/愛玉）