中国人観光客が世界の旅行市場を変える―仏メディア

Record China    2013年4月23日(火) 21時30分

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16日、2012年に8300万人が海外へ出かけた中国人観光客が今後、世界の旅行市場を大きく変えると仏メディアは指摘する。写真はネパールでエコツアーに参加する中国人観光客。

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2013年4月16日、仏国際ラジオ放送・RFI中国語版サイトは、海外へ旅行に出かける中国人の急増が世界の旅行市場を変えると指摘した。

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国連の世界観光機関(UNWTO)によると、12年に海外へ出かけた中国人観光客は世界最多の8300万人で、00年の1000万人から飛躍的に増加。12年の国別外国人観光客の支出額もが中国人が過去最高の1020億ドル(約10兆円)で首位となり、730億ドル(約7兆3000億円)だった11年に比べて40%の大幅増と世界最高の成長率を示した。

UNWTOは中国人観光客の激増について、都市化の加速や国民の収入増、出入国手続きの簡素化などが原因だと分析。とりわけ人民元の上昇が中国人観光客の購買力を引き上げたとしている。中国人の海外観光客は20年までに1億人に達すると予想しており、外国人観光客17人のうち1人が中国人という計算になる。

こうした中国人観光客の取り込みに各国の旅行業界は躍起になっている。旅行先で高級品を購入する中国人観光客の割合も、08年の53%から12年は70%にまで上昇。高級品の内訳は1位が化粧品、2位が時計、3位がバッグとなっている。国際コンサルタントKPMGアジア太平洋地区担当者は、中国人観光客の巨大な購買力は小売業界にとって最大のビジネスチャンスであるとみなしており、「各高級ブランドは中国人向けに営業戦略を練り直すべきだ」と提案。仏観光開発機構(Atout France)も昨年から、中国人観光客を対象にした特別キャンペーンを実施しており、今年も「フランス美酒と世界遺産の旅」を展開していくという。(翻訳・編集/本郷)

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