断崖の集落、1700年の歴史に幕―重慶市

Record China    2007年4月9日(月) 18時1分

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1700年来昔ながらの姿を守り続けてきたトゥチャ族の集落、コン灘。このほど水力発電所建設のため、村は川の底に沈み、歴史に幕を下ろす。

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2007年4月7日、昔の町並みを残すコン灘は降りしきる雨に煙っていた。鳥江(ウジャン)下流に位置するこの村は、重慶市の歴史文化村に登録されているトゥチャ族の集落。民族独特の建物が断崖の山道に沿って建てられ、1700年来昔ながらの姿を守り続けてきた。このほど彭水水力発電所建設のため、村は川の底に沈むことになる。

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文化的価値の高いこの村の建物はすべて買い取られ、2km下流の小銀灘へ移築再現されることになった。しかし、4分の1がまだ移築されずに残っているため、万が一、この長雨で地盤が緩み、岩が村に崩れ落ちて来たら大変、と村民たちは気が気でない。先月下旬から交代で監視を続けている。

何百年来、昔ながらの製法で急かずあわてず緑豆の菓子を作ってきた店にも、伝統の茶を振舞ってきた客桟と呼ばれる宿屋にも、まもなく最後の客を迎える日がやってくる。自力で家具を運び出す住民の背中には、新居への期待と、住み慣れた家を離れる寂しさが同居しているようだ。(翻訳編集・WF)

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