Record China 2019年5月30日(木) 1時30分
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28日、観察者網は、「歩行者の赤信号無視、未成年者も含めて顔写真が公開される」とする記事を掲載した。写真は信号無視する中国人。
2019年5月28日、観察者網は、「歩行者の赤信号無視、未成年者も含めて顔写真が公開される」とする記事を掲載した。
記事はまず、中国山西省である顔認証システムが導入されていることを紹介。歩行者や軽車両運転者が赤信号で道路を渡った場合に写真を撮影し、交差点近くのモニターに本人の身分証写真と一緒に公開するというもので、昨年5月に導入されたという。
次に、公開された人の中には未成年者も複数含まれており、「未成年の場合はモザイク処理などするべきではないか」という声が一部から上がっていることを紹介。しかし地元警察は「違法行為に年齢は関係ない。未成年であろうがなかろうが、赤信号を守らなかった者の写真は1週間程度モニターで公開される」と語ったという。公安部交通管理局によると、氏名は公開されるが、本人の身分証番号、住所など個人の特定につながるものは公開されない。
記事によると、「信号無視をした未成年者の写真はモザイク処理されるべきか?」というテーマはインターネット上でも議論となり、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で「中国警方在線」や「新浪科技」といったアカウントがネット投票を行っている。大多数は「違法行為に年齢は関係ない」という意見のようだ。投票者からは「未成年者こそしっかり指導するべき」「事故が起きたら大人も未成年者も関係ないからな」というコメントが上がっている。
記事は、黄河新聞網の報道として、この顔認証システムはすでに台州、寧波、南京など多くの都市の交差点で利用されていることを紹介した。山西省の地元警察は「マスクやサングラスをしていても顔認証が可能」と語っているという。
しかし記事はある問題を指摘。横断歩道上で交通整理をしている警察や、バスの広告に載っていた女優の顔が誤って認識されモニターに映るという事案が起きているというのだ。そして現在、このような誤認証をなくすため各地の警察が調整を進めていることを記事は伝えた。
山西省公安庁交通管理局の公式サイト「山西公安交警網」は、顔認証システムについて過去にアンケートを実施している。それによると55%の人が写真公開に対して「法律を守らなければならないと考えるようになる」、31%が「過度な個人情報の公開はプライバシーの侵害に当たる可能性がある」と回答し、14%の人が、顔認証システムを通じて信号無視をする人を減らせるかについて「分からない」と答えたという。
なお記事によると、違反行為が減少した際は、モニターは車を運転する人たちへの交通情報の提供のために使用される計画もあるという。(翻訳・編集/和田)
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