「韓国選手の異常行為は今回が初めてではない」と中国紙、「韓国全体を恨む必要はない」とも

Record China    2019年6月1日(土) 9時20分

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中国紙・環球時報は30日、韓国選手による優勝カップ踏みつけ事件について、「中国人は韓国全体を恨む必要はない」と題した社説を掲載した。

中国紙・環球時報は30日、韓国選手による優勝カップ踏みつけ事件について、「中国人は韓国全体を恨む必要はない」と題した社説を掲載した。

29日、中国四川省成都市で開催されたサッカーパンダカップで、優勝したU-18(18歳以下)韓国チームの選手1人が優勝カップを脚で踏みつけたり、カップに放尿するようなポーズをとったりした。抗議を受けて韓国代表チームの選手は同日夜に会見を開き、「中国の方を傷つけてしまった」と全員で謝罪したが、大会運営側は韓国の優勝カップ剥奪を決定した。

記事によると事件後、中国のメディアにとどまらず、韓国のネットにも「韓国サッカーの顔に泥を塗った」「サッカーの前にまずは人としての在り方を勉強すべき」などと選手を非難する声が大量に寄せられた。

記事は、「この行為の善し悪しははっきりしており、論争の余地はないだろう。今回の件は韓国の18歳以下の子どもによる『教養を欠いた』驚くべき行動だったと受け取ることができる。しかし、これに対して韓国の大人たちがとった態度はしかるべきものだった。彼らは選手らを公然と叱責し、怒らせた相手の元に選手を連れて謝りに行った」と指摘した。そして、「こうした状況を鑑みると、相応の話し合いをし、厳格な態度を示した後、中国人はもはやこのことで韓国全体を恨む必要も、あの子どもたちの行為が韓国社会の中国に対する侮辱だなどと捉える必要もないだろう」とした。

続けて、「これと同時に、韓国社会はどうして韓国のユースチームによってこのような極端なパフォーマンスがなされたのか考え直してみるべきだろう」と指摘。「サッカーで今回のようなパフォーマンスが見られたのはおそらく世界で初めてだが、心理学的な観点から見れば、子どもの取る行動はどれも模倣から派生しているはずだ」とした。

そして、「韓国のスポーツ選手が国外の試合や表彰台で、異常な、スポーツマンシップに反した行為をするのは今回が初めてではない」と指摘。記事は、2007年に中国長春市で行われた冬季アジア大会で、銀メダルを獲得した韓国女子ショートトラック選手らが「白頭山(中国と北朝鮮の国境地帯にある火山)はわが国の領土だ」と紙に書いて示したり、2012年のロンドン五輪で、サッカー日本代表と韓国代表の3位決定戦の試合終了後に韓国選手が竹島の領有を主張するプラカードを掲げたりしたことに触れ、「これは韓国のスポーツ界自身も警戒するべきである」と述べた。

記事はさらに、「今回の韓国選手の行為は試合に勝利した誇りを体現しただけで、政治との関連性は無い」とした上で、「ナショナリズムを制限すること、とりわけ国外のスポーツの場でそういった感情を厳しく抑え、謙虚で親しみやすくあることをアスリートの絶対的な信条とするのは、国際的なスポーツの世界での公共道徳だ。そしてそれは韓国のスポーツ界にも揺るぎない教えとなるべきだろう」とし、「中国と韓国は友好的な国家であると同時に、両国民は互いに一種の感情を抱いている。スポーツというパイプを通してそうした感情を刺激することには断固として反対し、さまざまな試合を両国の友好改善のための促進材料とする。これが中韓両国のスポーツ界において、共に守られるべき掟である」とした。

最後に、「今回の事件はすぐに過ぎ去って行くだろうが、釘を抜いても板には穴が残る。韓国社会は中国人以上にこの穴の存在を覚えておくべきである。韓国はここ数年で少なからぬ成果を上げているが、もしそれと同時に謙虚な姿勢を保つことができれば、さらに大きな尊敬を集めることができるだろう。これは普遍的な原則であり、中国や韓国を含む東アジア諸国にとってとりわけ意義のあるものだ」と論じた。(翻訳・編集/岩谷)

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