2019年6月3日、韓国・イーデイリーによると、韓国与党「共に民主党」のイ・ジョンゴル議員が「白凡（朝鮮の独立運動家）の願いのように、韓国はポピュラー音楽では日本を確実に超えた」との考えを述べた。

イ議員は同日、自身のSNSで、韓国のアイドルグループ・BTS（防弾少年団）が英ロンドンのウェンブリースタジアムでの公演を成功させたことに触れ、「ウェンブリースタジアムはビートルズらの専用ステージで、韓国からウェンブリースタジアムに行くというだけでも非現実的なことだった。そのため韓国のグループがPOPミュージックの本拠地である英国で、最もアツいヒップポップとして人気を集めていることが信じられない」と書き込んだ。

また、「韓国は西洋で作られた映画やドラマ、POPミュージックなどの大衆芸術を本格的に輸入し始めてからたった半世紀で国際的競争力を備えた。韓国よりはるかに前に大衆芸術を輸入した国は多かったが、韓国と肩を並べられる競争力を備えた国はなくなった」と評価。さらに「白凡・金九（キムグ）は、新生の独立国家の韓国が文化大国になることを願っていた」と説明した上で、「日本帝国を競争相手とみて文化強国を夢見ていた白凡が、ポン・ジュノ監督（第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドール賞を受賞した）やBTSの活躍と同じくらい喜ぶニュースがもう1つある」とし、「日本でBTSの音楽、メンバー構成、パフォーマンスなどをまねした弾道少年団が登場し、オリコンチャートで1位になるほど大きな人気を得ていること」と書き込んだ。その上で「あのプライドが高く、韓国に対し優越感を抱いている日本人がBTSの偽物が出ても批判はおろか人気を集めるという現実は不思議だ。BTSは超えられない壁のため、まねすることが許されたのだろうか？ともかく韓国は、ポピュラー音楽では日本を確実に超えた」と強調したという。

これに韓国のネットユーザーからは「いい書き込みだ。ポン監督もBTSも超えられない壁だ」と納得する声が上がっている。

一方で「BTSを政治に利用しないでほしい」「文化に優劣や勝ち負けはない」「こんな記事が出る時点で韓国は文化強国じゃない」「ポピュラー音楽産業全体を見ると日本の3分の1にも及ばない。BTSだけを見て超えたと言うのはちょっと…」「白凡が語った『文化の力』を非常に狭く解釈しているようだ」などと指摘・反発する声も数多く上がっている。（翻訳・編集/堂本）