<南シナ海問題>フィリピン政府、中国の撤退要求を断固拒否―中国紙

Record China    2013年4月30日(火) 1時22分

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27日、フィリピン政府は中国が要求していた南沙諸島からの撤退を正式に拒絶した。写真は南シナ海へ向かう中国の艦船。

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2013年4月27日、フィリピン政府は中国が前日に要求していた南沙諸島(スプラトリー諸島)からの撤退を正式に拒絶した。28日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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南シナ海の領有権問題で、フィリピン政府が国連海洋法条約に基づく国際仲裁裁判を請求したことについて、中国の外務省報道官は26日、「仲裁裁判を受け入れることはできない」と発言。同時に「フィリピンが不法に占拠している中国領土の南シナ海8島からの人員と施設の完全撤退」を要求した。

これに対し、フィリピン政府は「われわれは自国の領土に対する主権を行使していく」と主張した。中国の専門家は、中国政府がフィリピン政府に対し明確に要求したことは、中国が南シナ海の主権を維持するうえでの「大きな進歩」だと指摘した。

しかし、フィリピン国内の世論は中国に対し「脅迫者」のレッテルを貼った。フィリピンのデルロサリオ外相は、スカボロー礁(中国名・黄岩島)を中国が不法占拠していると非難する一方で、中国に国際的威信を考慮しながらASEAN(東南アジア諸国連合)諸国と南シナ海における行動規範を制定するよう呼びかけている。

「今回の中国政府の要求は1つのターニングポイントだ」と話すのは広西チワン族自治区社会科学院の孫小迎(スン・シャオイン)研究員。「これまで中国が下手に出ると、相手は図に乗ってきた。今回、中国がパンチを繰り出したことでフィリピンを懲らしめることができただけでなく、その他の国に対する警告にもなった」と評価している。(翻訳・編集/本郷)

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