2019年6月5日、人民日報によると、中国のレアアース企業が政府に対して輸出管理強化による資源保護を求めた。

国家発展改革委員会の関連部局は5日にレアアース業界企業座談会を開催し、重点企業からレアアース産業構造の調整、モデルチェンジ加速、質の高い発展の実現に向けた意見や提案のヒアリングを行った。参加企業からは「大企業主導の産業構造が形成されて製品の性能が大幅に向上するとともに、重要技術の開発も進んでいる」との声が出る一方で、密採掘の横行、計画外の生産、違法リサイクル、採掘や精錬分離技術の拡散リスク増大といった問題を依然として抱えているとの意見があったという。

また、違法採掘の取り締まり、レアアース製品の輸出管理、業界の経営秩序整理による資源保護強化、知財権保護、産・官・学・研・用の協同、クリーンな採掘と精錬技術開発、レアアースの新素材やハイエンド応用産業の発展加速に関する提案も出されたとのこと。

記事によると、同委員会関連部局の責任者は、企業から出た意見を参考に関連の政策措置を出し、監督管理体制の充実、知財権の保護、新技術開発の推進、サプライチェーン内の協同に取り組む姿勢を示すと同時に、企業に対して内部管理の強化、生産量計画の順守、新たな技術の研究開発の加速などを求めた。（翻訳・編集/川尻）