Record China 2019年6月11日(火) 8時20分
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中国紙・環球時報は10日、「米国がF-35でインドを誘惑している」とする記事を掲載した。
記事は、「ロシアの地対空ミサイルシステムS-400の輸出をけん制するため、米国はトルコとインドにF-35ステルス戦闘機という『神器』を持ち出した」と指摘。米国は、S-400を導入する意向のトルコをF-35計画から除外する方針を示している。一方で、同じくS-400の購入を計画しているインドにも揺さぶりをかけているようだ。
記事は、ザ・タイムズ・オブ・インディアの9日付の報道を引用。米政府高官が「もしインドがS-400の購入を諦めれば、米国がインドにF-35を輸出する可能性は大いにある」との見方を示したという。記事は、「米国はインドに対し、ロシアからのS-400の購入に関する協議を取りやめるよう求めているが、これは昨年、プーチン大統領が訪印した時に合意した54億ドルの契約だ」とし、「インドは『非常に難しい決定』をする必要がある」と伝えた。
また、別のインドメディアは、「米政府関係者はF-35以外にも、S-400の代わりとして高高度防衛ミサイル(THAAD)やPAC-3などの装備を提供する用意があると明かした」とも伝えているという。
米ニューズウィーク誌は、「インド国防部は110機の最新鋭戦闘機の購入を計画しているが、米国にF-35の購入を求めたことはなかった。これに先立ち、ロッキード・マーティン社がセールスしたのはF-16から派生したF-21だった。そこに突然、米国が『唯一S-400を撃ち破れる』F-35を持ち出した」とし、「S-400はすでに中国に受け渡されている。そのため、(中国との紛争を抱えるインドにとって)この提案は非常に魅力的だ」と伝えたという。(翻訳・編集/北田)
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