2019年はまだ半分も過ぎていないが、中国の映画館では日本のアニメ映画作品がすでに9本上映された。しかもこの9本には、6月21日公開予定の宮崎駿アニメ作品「千と千尋の神隠し」、7月公開予定の劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」II.lost butterfly」、劇場版「機動戦士ガンダムNT」、そして公開が見込まれる新海誠監督の最新アニメ「天気の子」と劇場版「名探偵コナン 紺青の拳」は含まれていない。2015年に「STAND BY MEドラえもん」が中国で公開され、5億3000万元(約84億8000万元)という興行成績を上げた後、中国で公開される日本のアニメ映画作品は全体的に増加傾向にあり、しかもその興行成績も全体的に優れていた。特に5本の「ドラえもん」シリーズはどの作品も興行成績が億超えし、このシリーズだけで4本が中国で公開された日本アニメ映画作品の興行成績トップ10にランクインした。
しかし2015年5月28日に「STAND BY MEドラえもん」が中国で公開されたことは、中国の日本アニメの輸入配給におけるターニングポイントだったと言える。これより前の6年間、「ドラえもん」シリーズは中国市場に入ってきていなかった。当時、同作品の日本側配給元は中国での提携先を探そうとしており、鳳儀娯楽もその選択肢に入っていた。この映画を見るために同僚と日本に行った程副総裁は、「上映時の効果は非常に良かった。私の同僚も、そして日本の映画館の観客も泣いていた」と語る。映画を見ている最中に、程副総裁はこの作品のクオリティーは問題ないと非常にはっきりと感じ、中国への輸入配給を決めた。
最終的に、「STAND BY MEドラえもん」はすべての人の予想を裏切り、5億3000万元という興行成績で、輸入配給された日本映画のうち、当時興行成績が最も良い作品となった。2016年、中国の日本アニメ映画輸入配給数は2本から9本に激増し、日本アニメ作品輸入配給ブームが到来した。
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