中国で成功した外国人創業者が次々と海外へ“逃亡”、生活環境の悪化が原因―中国メディア

Record China    2013年5月11日(土) 22時2分

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8日、中国で成功を収めた外国人創業者が、環境汚染や食品の安全問題など生活環境の著しい悪化を理由に次々と中国を離れている。写真は大気汚染が深刻な上海。

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2013年5月8日、網易によると、中国で成功を収めた外国人創業者が、環境汚染や食品の安全問題など生活環境の著しい悪化を理由に次々と中国を離れている。

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カナダの中国語サイト・家園網は今年3月、中国の大手動画サイト「Tudou(土豆網)」の共同創業者Marc van der Chijs氏が妻子と共に上海からカナダ・バンクーバーへ移住したと伝えた。

Chijs氏は1999年、27歳の時にダイムラー・クライスラー社(現在のダイムラー社)から派遣され、ドイツから中国へと渡ってきた。3年後、同社を離れた後、王微(ワン・ウェイ)氏と出会い、05年に動画サイト「Tudou」を創設。同社は11年8月に米ナスダック市場に上場するまでに急成長し、中国メディアは中国人を妻にしたChijs氏のサクセスストーリーを大々的に報道した。

Chijs氏は今年3月、米CNNのサイトで「なぜ私は中国を離れたのか」と題した文章を発表。「中国での13年間の生活は欧米メディアが先入観を持って伝える中国とは異なる観点をもたらした」とした上で、第二の故郷を離れることになった理由として、環境汚染や外国人が中国で創業する環境が年々悪化していることなどを挙げた。

中国の大気汚染や食の安全問題は深刻さを増す一方で、大気汚染の影響で戸外で運動ができなくなり、長年の習慣だったマラソンさえ室内ランニングマシーンで代用せざるを得なくなったという。また、幼い2人の子供には健全な環境の中で育ってもらいたかったとしている。

Chijs氏の中国からの脱出は、著名な外国人創業者としては、出版関係者Mark Kitto氏に続くものである。Kitto氏は昨年8月、中国での16年間の生活に別れを告げ、英誌プロスペクトでその理由を「中国人には永遠になれない」と題して発表した。

Kitto氏は中国に対して数々の失望を覚えたとし、「他人を窒息させるような物欲や急騰する不動産価格、メラミン入り粉ミルク、深刻な汚職、暴力革命や国内の不安定な情勢に対する恐怖、低レベルの児童教育や劣悪な環境汚染」など様々な理由を挙げている。(翻訳・編集/HA)

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