水道水の水質レベル悪化に悩む北京市民、飲用はペットボトルの水で―中国

Record China    2013年5月12日(日) 20時10分

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10日、北京市民は水道水の水質レベルの急激な悪化に苦慮しているという。

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2013年5月10日、環球時報によると、シンガポールのニュース専門局「チャンネル・ニュース・アジア(CNA)」は8日、北京市民が水道水の水質レベルの急激な悪化に苦慮していると伝えた。

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北京市民の侯(ホウ)さんによると、北京市の水道水は沸騰させても飲用に適さないという。そのため、多くの北京市民と同様にペットボトルの水を購入して飲んでいる。水道水は野菜や米を洗うときに使うだけだ。家に赤ん坊がいるため、ペットボトルの水も沸かしてから飲む。「本音を言えば、その水道水で洗った哺乳瓶も安全とはいえない」と話した。

この10年間、北京市内の水道水の水質を研究している北京保護健康協会の報告では、水道水から検出された汚染物質の量はこの2年間で急激に上昇しているという。同協会健康飲用水専業委員会の趙飛虹(ジャオ・フェイホン)会長は「水道水に含まれる亜硝酸塩の量でみると、北京市の水道水の水質レベルは確かに悪化している。数年前から悪化は確認されていたが、これほどひどくはなかった」と話す。

さらに大きな問題は水道水の二次汚染だ。北京市の地下にある水道網は90年代に造られたものだが、それ自体が著しく汚染されている。政府は生活汚水処理に資金を投じているが、監督管理が行き届いていない。水道水の安全性に不安を抱いている国民の自衛策はペットボトルの水を飲用することだが、つい最近、そのペットボトルの水が汚染されているとの報道があった。中国産のペットボトル飲料には国家基準もなく、品質管理体制が欠乏しているとの批判もある。現在、多くの中国人が「一体どうすればいいのか?」と頭を抱えているという。(翻訳・編集/本郷)

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