北朝鮮の最新IT事情…メール送信は要27時間、携帯電話は通話のみ―本日の中国TOPニュース

Record China    2013年5月16日(木) 22時0分

拡大

15日、中国の大手ポータルサイト・網易はIT専門紙「電脳報」の記事を転載し、謎のベールに包まれた“情報の孤島”北朝鮮の最新IT事情について紹介した。記事を寄稿したのは同紙の若手記者で、4月末に4日間の日程で北朝鮮を観光している。写真は平壌。

(1 / 4 枚)

2013年5月15日、中国の大手ポータルサイト・網易はIT専門紙「電脳報」の記事を転載し、謎のベールに包まれた“情報の孤島”北朝鮮の最新IT事情について紹介した。記事を寄稿したのは同紙の若手記者で、4月末に4日間の日程で北朝鮮を観光している。

その他の写真

北朝鮮の首都・平壌には2軒だけ、外国人も宿泊可能な“特級クラス”のホテルがある。中国のホテルにすれば4つ星程度の設備だが、バーやカジノ、展望レストラン、高級品売り場など、箱としてはそこそこのものである。記者が滞在したのは羊角島国際ホテルという47階建てのホテルで、最も近い大通りまで徒歩30分という立地にある。

IT専門紙の記者は、中国企業が運営しているという噂のホテル内のビジネスセンターを利用してみた。そこにはたった1台のパソコンが置かれてあり、OSは2002年版のWindowsXP、インストールされているソフトはOfficeとAdobe Readerのみという、かなり貧弱な設備である。インターネットは基本的に、「光明(クァンミョン)」と呼ばれる国内イントラネットのみが使用でき、海外への接続はほぼ不可能となっている。ちなみに、客室からインターネットには接続できないし、WiFiなどというものは存在しない。

記念にメールを送信してみることにした。宛先は自身のGメールアカウントである。メールを送信する前には、申込用紙に氏名・国籍・部屋番号・メールの送信先を記入する。そして、オフラインの状態のままメール本文を書く。その後、従業員に頼むと、彼らが送信作業を行うシステムになっている。送信料は25KBにつき20元(約330円)。このメールはなんと、送信から27時間後にやっと届いた。

携帯電話事情もさびしいものだった。電話機そのものは国産のみしか流通しておらず、もちろん海外から持ち込んだものは使えない。スマートフォンなどもってのほかである。外国人は、空港でのみ販売されているローカルのSIMカードを購入することになる。といっても、北朝鮮では携帯電話は通話のみの使用となる。3G回線は敷かれていても、インターネットへの接続は不可。なお、国際電話の通話料は1分17元(約280円)と高額なものだった。

※<本日の中国TOPニュース>では、中国の大手主要ポータルサイトによるニュースアクセスランキングから、注目の一記事をピックアップする。本記事は2013年5月16日付の中国大手ポータルサイト・網易(NETEASE)のランキング8位の記事。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携