パラキシレン工場建設反対デモ再び=大学にはデモ参加や言論を禁じる誓約書を送付―雲南省昆明市

Record China    2013年5月17日(金) 8時3分

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16日、BBCによると、雲南省の省都・昆明で、パラキシレンなどの石油製品を製造するプラント建設に対し、「春城(昆明の別名)は汚染プロジェクトを拒否する」などのスローガンを掲げたデモが発生し、沿道では警察による警戒態勢がとられた。

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2013年5月16日、BBCによると、雲南省の省都・昆明で、パラキシレンなどの石油製品を製造するプラント建設に対し、「春城(昆明の別名)は汚染プロジェクトを拒否する」などのスローガンを掲げたデモが発生し、沿道では警察による警戒態勢がとられた。

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デモの様子を撮影した写真が相次いで微博(中国版ツイッター)上に掲載されたが、いずれも即座に削除されている。

昆明市政府は今週、製油所建設プロジェクトに関する市民懇談会を開催し、「さまざまな意見を取り入れたい」としている。

しかし、中国メディアの報道によると、昆明の各高等教育機関には、学生や教職員が製油所プロジェクトについて発言しないよう求める通知が届いているという。

これは、学生や教職員が製油所プロジェクトに関する集会やデモに参加しないという誓約書に署名を求めるもので、ネットでの転載や拡散、公共の場所で発言をしてはならないとしている。これに加え、「本人の家族も上記活動に参加しません」と誓約する署名をも求めている。

今回のデモは5月4日以来の大規模な抗議活動で、前回のデモでは昆明市の李文栄(リー・ウェンロン)市長が、反対が多ければ撤回する方針を示していた。

今回のプロジェクトは、中国石油傘下の企業が投資したもので、操業開始後は1000万トンの石油製品が製造される見込み。ここで製造される予定のパラキシレンは、無色透明で芳香のある液体で、化学繊維やペットボトルの生産に使用される。可燃性が高く、毒性があり、胎児に奇形を引き起こす可能性があるため、住民は精油所稼働による水や大気汚染を危惧している。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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