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北京の内定率は3割未満、就職難ワーストは「文系女子」―中国

Record China    2013年5月24日(金) 0時2分

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21日、大学が集中している3大都市の大卒生に関する統計データによると、2013年に北京地域の大学を卒業する学生は22万9000人だが、4月中旬の時点で、就職内定率は3割にも満たない。写真は今月11日、浙江省で開かれた就職関連のイベント。

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2013年5月21日、今年中国で大学を卒業する人は699万人に上り、新中国設立以来の最多を記録した。工人日報が伝えた。

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○一歩ずつ妥協しても、依然効果なし

章(ジャン)さんもそのうちの1人で、章さんが生活する寮では、夜が明ける前から、頻繁に寝返りを打つ音が聴こえる。5月に入り、章さんとルームメイトの計6人のうち、就職が決まったのは2人だけだ。まだ内定をもらっていない学生は、あれこれ考えて眠りも浅くなる。「内定率33%」これは、章さんらルームメイトの数字だが、今年の就職状況を如実に反映している。北京・上海広州の大学卒業生の内定率と章さんらのデータは、ほぼ一致している。

大学が集中している3大都市の大卒生に関する統計データによると、2013年に北京地域の大学を卒業する学生は22万9000人だが、4月中旬の時点で、就職内定率は3割にも満たない。上海市内の大学卒業生の内定率は、5月10日の時点で44.4%と、前年同期比2ポイント低下した。4月15日時点での広東省の大学卒業生の内定率は、前年同期比を下回る47.61%だった。

そのため、「史上最悪の就職氷河期」という報道が一時期、世間を覆い尽くした。「就職先」を見つけることが困難なだけではない。「良い仕事」に就くことはさらに難しい。 章さんは、「クラスメートの中で、『良い仕事』と言える職を掴んだ人はただ1人、その友人はコネを頼って北京の高校教員になることが決まっている」と話した。

章さんは、中央民族大学大学院修士課程に在籍している。彼女の考える「最も良い仕事」とは、北京戸籍を取得できる職場だ。しかし、そのような理想的な仕事はほぼ皆無で、たとえあったとしても、壮絶な就職争いが待ち受けている。ここは一歩退き、章さんは次を考えた。たとえ戸籍問題が解決できなくても、一般企業に入りたいと思った。しかし、物事は希望通りには進まない。「ある企業は、インターンシップ生になることを求められたが、最終的に内定が得られるとは限らない。また、他の企業とは、すぐに内定契約書を取り交わす話になったが、そうなると、他のチャンスを全て放棄しなければならない」と章さん。

○就職戦線で最も被害が深刻なのは「文系女性」

多くの大卒生と同様、章さんも最初は公務員になることを考えた。2012年末に行われた国家公務員採用試験と今年の北京市地方公務員採用試験に挑んだが、競争率が極めて高かったため、どちらにも敗北した。しかし、彼女はそれについて、いつまでもクヨクヨ悩んではいない。「出願して、実際に受験できた。チャンスはかなり公平だった」。

章さんが送った履歴書に対し、企業側から反応があることはほとんどない。彼女は決してむやみやたらに履歴書を送ることはせず、送る前に先方の条件とこちらの希望が一致するかどうか、入念に検討している。履歴書を送るたびに、「今度こそ本当のチャンスかもしれない」と期待を抱くが、ほぼ毎回徒労に終わっている。

章さんやクラスメートが、以前に履歴書を送ったが反応がなく、求人募集がすでに終わったと思っていた企業の求人情報が再び掲示されているのを見ることは、1度や2度のことではない。以前の求人情報と違う点は、「男子学生に限る」という条件が加わったことだ。「男子学生に限る」という関門に遮られる局面に遭遇し、章さんのルームメイトの一人は、履歴書による書面審査で合格しなかった理由について企業側に問い合わせたところ、「弊社には男子学生が必要」という相手側の答えを聞き、感極まって大声で泣き崩れたという。

「活発な性格で、仲間との協調力が高く、実務経験が豊富」。これは、章さんが履歴書に書いた自己PRだ。彼女がインターンシップ生として実習した企業数社は、彼女の才能を高く評価したが、残念ながら、これらの企業は、今年の新卒採用計画がない、あるいは、「専門分野」「性別」が条件と会わず、章さんの就職とは結びつかなかった。

○遠のく「北京の夢」に心揺らぐ章さん

最後のチャンスを待つうちに、ストレスから病気に

章さんは今後、北京の某国家機関の職員採用試験を受験するつもりだ。これは、彼女の手中にある「最後のカード」で、このカードが夢と消えた場合、彼女に残される選択肢はいくつかある。「今インターンシップで実習しているプロジェクトチームに残り、状況を見ながらキャリアを積んで、5年後再び勝負に出る」「陝西の故郷に戻り、コネを頼って安定した地方企業に職を求める」「大学院博士課程を受験し、博士を卒業した時点で、再び新卒生として就活する」「北京で生活していくために、とりあえずどこか就職口を探す」などだが、これらはいずれも、彼女が心から望む道ではない。

章さんは、「携帯電話は肌身離さずそばに置いている。見知らぬ番号から電話がかかってくると、思わず緊張し、心臓がドキドキする」と話す。現時点で就職先が決まっていないクラスメートは軒並み、かなりの緊張状態にあるという。先月初め、章さんは押し寄せるストレスに耐えかねて、寝込んでしまった。医師は彼女に、「緊張を解いて少しリラックスするように」と警告した。しかし、26歳になる章さんにとって、この夏は、これまでの人生で最もリラックスすることができない時期なのだ。

章さんは、「新聞報道では、1980年代生まれの無気力に対する批判が相次いでいる。でも、映画『致青春』が大ヒットしたことから見ても、生き生きとした青春時代を過ごしたくない、なんて思っている若者などいない」と指摘した。そして、「大学を巣立っても、新しく落ち着く場所が見つからない時、飛び続ける力をどうやって得ればいいのか」と続けた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山)

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