Record China 2019年7月3日(水) 11時10分
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6月28日に福建省で開催された格闘技の交流戦で、経穴を突いて経脈を遮断する点穴の名人を自称する選手が「散打のチャンピオン」を名乗る相手を倒した様子を撮影した映像が、ネット上で物議を醸している。
6月28日に福建省で開催された格闘技の交流戦で、経穴を突いて経脈を遮断する点穴(てんけつ)の名人を自称する選手が「散打のチャンピオン」を名乗る相手を倒した様子を撮影した映像が、ネット上で物議を醸している。中国メディア・新浪新聞の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)が2日付で伝えた。
投稿に添えられた中国メディア・新京報の動画を見ると、中国の伝統武術・点穴の名人と言われる霍燕山(フオ・イエンシャン)が中国武術・散打のチャンピオンと称される選手の胸の辺りに打撃を見舞う。すると散打の選手はリングに倒れ、胸を押さえてけいれんし始める。解説者が「ツボに決まった!」と叫び、レフリーがスタッフを呼んで散打の選手を抱き起こさせると、グローブを外した霍はその背中を数回たたき、身体機能の回復のための「解穴(げけつ)」を行うというものだ。
新京報によると、この動画を見た数多くの武術家らから、「やらせだろう」との声が大量に寄せられた。この件について、中国における総合格闘技(MMA)の第一人者と言われる徐暁冬(シュー・シアオドン)氏は29日、自身の微博で「うそくさすぎる!もう20年散打を教えているが、こんなうそくさい秘孔を突かれて倒れるのは初めて見た」と指摘。散打の選手についても「明らかに偽物だ!」と批判し、「ツボに決まった!」などと叫んだ解説者を「最も馬鹿げている」と切り捨てた。
また、新京報も「敗北した散打の選手について、情報を探したが見つからなかった」としている。霍は試合後、「挑戦を受ける」と表明したが、電話で問い合わせたところ「ここ数日は調整に当てている。今は精神が比較的乱れているから数日休まないといけない」などと返答した。
この投稿に、中国のネットユーザーは、「これこそ中国の本物の舞台芸術家だよ」「練習してきたのは秘伝の技じゃなくて、演技でしょ」「散打のチャンピオンは積まれた金にノック・アウトされたってわけね」などとあきれた様子を示した。
このほか、「徐暁冬氏と闘わせてみれば、事実がはっきりするんじゃない?」「こういうことをして『中国の武術は天下一!』だとか、たわけたことを言う人は実はたくさんいる」「こういう人たちが中国の伝統武術の面汚しをしてるんだよ」などといったコメントも見られた。(翻訳・編集/岩谷)
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