Record China 2013年5月29日(水) 8時10分
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26日、中国では経済発展にともなって中産階級が急増し、生活は日々豊かになっているものの、一方で子供の教育や大気汚染、食の安全などの悩みも深刻化している。写真は青島市内の屋台。
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2013年5月26日、台湾紙・台北時報によると、中国では経済発展にともなって中産階級が急増し、生活は日々豊かになっているものの、一方で子供の教育や大気汚染、食の安全などの悩みも深刻化している。27日付で環球時報が伝えた。
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42歳の李娜(リー・ナー)さんは北京動物園に勤務し、国有企業に勤める夫と11歳の娘の3人で暮らしている。20年前、山東省から北京へ出てきた李さんは、中国の発展にともなって経済的にも大きな変化を経験してきた。当時、宿舎から夫の勤務先へ行くために、自転車に乗って数時間を費やさなければならなかった。しかし現在は、米国製の自家用車を所有し、休暇には家族3人でたびたび海外旅行を楽しめるほど余裕ができた。
中国の発展は、李さんと同じように数千万人の中国人を豊かにさせた。経済協力開発機構(OECD)の推測によると、中国の中産階級は現在すでに人口の約10%に達しており、2020年にはこの割合が40%になるという。
一方、飛躍的な発展は大気汚染や食品の安全問題、子供の教育などの大きな悩みももたらした。李さんが現在最も心配しているのは娘の教育問題だ。大学卒業者数が激増し、優良企業や国有企業が極めて狭き門となっている中国では、一流大学に入学できるかどうかがその人の一生を左右すると言われている。激烈な競争を勝ち抜くため、娘を塾などに通わせており、自由時間は週末の3〜4時間しかないという。
しかし、李さんは子供の学力や努力だけによってその運命が決まるわけではないと認識しており、「関係者に心付けを渡すなど、親の援護射撃も必要で、その心付けさえも効果があるかどうかはコネ次第」だと話した。
また、大気汚染や食の安全も李さんを悩ませる大きな問題となっている。食の安全問題が頻繁に報道されるにつれて、家族で外食する機会も少なくなった。特に娘にはできる限り外食を少なくするようにさせているという。
こうした状況に、李さんは「中国の新指導部の責務は経済の改善ではなく、国民の生活の質の向上」と主張。その理由について、「これが達成できれば、地溝油(下水から再生した食用油)や汚染ミルクを飲まされる心配を二度としなくても済む」と話している。(翻訳・編集/HA)
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