日本のアニメ映画でそれを見た時、私はブタになってもいいと思った―中国人学生

Record China    2019年7月7日(日) 15時40分

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広東海洋大学の莫麗恩さんは、「美食」に日本の魅力を見出している。

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中国で先日、スタジオジブリアニメーション映画「千と千尋の神隠し」が18年越しに劇場公開された。主人公の千尋の両親がおいしそうな料理を勝手に食べたことでブタに変身するシーンは非常に印象的だ。同作に限らず、日本のアニメではさまざまな美食が登場する。広東海洋大学の莫麗恩さんは、そんな「美食」に日本の魅力を見出している。以下は莫さんの作文。

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日本と言えば、アニメやバンダイ、東芝やTOYOTA、安倍首相や桜などをいろいろ思い出す人がたくさんいるかもしれない。しかし、私から見ると、最高の水準に達する日本の美食が一番だ。それはなぜか?

日本のグルメに初めて出合ったのは10年前だ。アニメの「ワンピース」で主人公ルフィがよくラーメンを大食いしていた。金色の麺は熱々として、スープのにおいがスクリーンから漂ってくるような気がした。それから、おいしそうな日本のラーメンが深い印象に残った。その後、日本のアニメをだんだんよく見るようになり、目に触れるものがみんな新鮮に感じた。特に「千と千尋の神隠し」の商店街で、店にいっぱいに並べられている非常に贅沢な食べ物を見た私は、豚になってもいいとさえ思った。

しばらくして、漫画の「孤独のグルメ」を偶然に見て、普段の日本飲食文化についての見聞を広めた。食材に恵まれていなくても、簡単な材料を十分に利用し、それだけで不思議な味も作れる。魚一匹だけでいろいろな料理方法がたくさんあり、豊かな味と歯ざわりを味わえる。食べてみたい、ずっとそう思う。この頃、日本の大食い王のチャレンジニュースを見ている。大食い王がどんどん大食しながら日本の美食を紹介してくれる。これを見ると本当においしそうだ。食欲が出てお腹がすぐ空いてたまらない。それは日本の美食の力だろう。

飲食は日本の文化から切り離せない。ちゃんこ鍋を初めて聞き、お相撲さんとどんな関係があるかとインターネットで調べてみると、日常の食事であるちゃんこ鍋には、鮭、豚肉、つくね、白菜、人参、きのこなどの材料で、味はもとより、栄養にも富む。一見、普通の鍋ではないかと感じるが、実は普通ではない。歴史と伝統があり、日本文化の厳しい階級性が含まれている。まずは番付の最上位の横綱が着席して食事する。次は大関から序の口まで等級をつけ、それによって待遇が違う。ちゃんこ鍋は材料を順番に鍋にかけなければならない。相撲という伝統文化がこのような日本料理でだんだん理解できるようになる。このように日本の美食を楽しみながら日本の歴史と文化に関係する物語が聞かれ、とても面白い。

日本料理の魅力は、おいしい味だけにとどまらない。日本人の精神を感じることができる。例えば、「JIRO DREAMS OF SUSHI」というドキュメンタリー映画。小野二郎さんという寿司職人の寿司屋は、50年間にわたって握り寿司と巻き寿司しかやっていなかった。85歳になってもまだ一生懸命働いている二郎さんに、フランスの『ミシュランガイド東京』は三つ星という評価をずっと続けている。二郎さんといえば、成功のポイントは真剣な態度と、しっかりとした職人気質である。二郎さんの厨房を見ると、本当に綺麗できちんと片付いているので、見ているだけでいい気持ちになる。

ところで、日本人はご飯に生卵をかけて食べることが好きだという。中国の卵はゆでたり焼いたりしなければ、ばい菌がうようよいるから、そのまま食べると病気になりやすい。生卵に対して、中国で生活する私はずっとドキドキしているから、いつか日本で生卵を食べてみたいと思う。もっと考えると、これは日本人が長生きできる秘密であるかもしれない。きれい好きで真面目だからこそ、日本人はユニークで日本らしい美食を作ることができる。これは日本の美食を新しい魅力にする理由のひとつであろう。(編集/北田

※本文は、第十四回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「中国の若者が見つけた日本の新しい魅力」(段躍中編、日本僑報社、2018年)より、莫麗恩さん(広東海洋大学)の作品「日本の美食の魅力」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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http://duan.jp/item/267.html

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