Record China 2019年7月10日(水) 16時10分
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旧日本軍の従軍慰安婦を追った中国のドキュメンタリー映画「二十二(TWENTY TWO)」の郭柯監督はこのほど、メディアとのインタビューで、同映画に登場しない元慰安婦の遺族らから援助金を無心されていることを明かした。
2019年7月10日、中国のニュースサイトの観察者網によると、旧日本軍の従軍慰安婦を追った中国のドキュメンタリー映画「二十二(TWENTY TWO)」の郭柯(グゥオ・カー)監督がこのほど、メディアとのインタビューで、同映画に登場しない元慰安婦の遺族らから援助金を無心されていることを明かした。
人民網によると、17年8月14日に公開された「二十二」は、14年時点で中国大陸部に生存していた元慰安婦22人の現在に迫った長編ドキュメンタリー映画。
観察者網によると、郭監督はこのほど、北京青年報とのインタビューで、「撮影当時すでに亡くなっていた元慰安婦の遺族らが昨年から、次から次へと私に電話をかけてきて援助金を無心してきた。そうした遺族には会ったこともなく、その存在すら知らなかった」とした上で、「彼らも慰安婦制度の被害者だ。中国の元慰安婦らによる日本政府を相手取った訴訟問題もまだ解決していない。そうした遺族の姿は見るに忍びない」と同情を示した。遺族らは、「撮影当時すでに亡くなっていた元慰安婦らは同映画には登場していない。だが彼女らも慰安婦制度の被害者であり、彼女らの努力なしには映画は成立しない」などと主張しているという。
郭監督らは昨年10月、コストを差し引いた興行収入の收益など約1008万元(約1億6000万円)を上海師範大学教育発展基金会の「慰安婦研究・援助」プロジェクトに寄付している。
郭監督は、そうした遺族らに、同プロジェクトに援助を申し出るよう勧めているという。(翻訳・編集/柳川)
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